創元SF文庫<br> ガンメタル・ゴースト

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創元SF文庫
ガンメタル・ゴースト

  • ISBN:9784488759018

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内容説明

第二次世界大戦中、英空軍で活躍する不死身のエース・パイロット“高射砲(アクアク)”マカーク。隻眼、葉巻と二丁拳銃がトレードマークの彼はある日、禁断の真実を知る――本当の彼は仮想空間に囚われた、人ならぬ存在だったのだ! 西暦2059年の世界で目覚めたマカークは、彼を救出した若き皇太子メロヴィクや人工脳を装着した元記者ヴィクトリアらとともに、三人を陥れた謎の集団を追う。彼らは仮想現実と人格移植研究に潜む陰謀を暴き、地球と火星に迫る危機を阻止できるのか? 英国SF協会賞を『叛逆航路』と同時受賞した拡張現実SFの傑作登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

74
あらすじから“マトリックス”の世界を想像して読み始めましたが、どっこい一捻りされておりました。現在ある歴史とは違う道を辿った独特な世界が舞台として、また作中作ともいえるようなゲームの世界と相まって物語を引き立てており、そのなかで個性的な登場人物たちが活躍します。表紙に描かれた稚拙なイラストのイメージとは違うハードボイルドな女主人公とお猿の粗っぽい活躍がスピーディーに且つ意外性を含んで展開して最高に楽しめる作品でした。2016/03/10

宇宙猫

26
★★★★ 厚めだけどサラッと読めて面白かった。細かいところに拘らず読むタイプの本かな。不遜な態度の猿が憎めない存在で楽しい。2020/09/15

ケンケン

22
(450冊目)2016年申年の幕開けに相応しい痛快SFでした。エースパイロットのアクアク・マカーク、かなりイカしたキャラだな♪ サイボーグ・仮想&拡張現実・人類の存亡巡る陰謀・冒険アクションなど面白要素、これでもかと盛り沢山な内容に、満足。 おまけの短編も、面白かった!! 続篇の翻訳刊行未定との事だが、是非とも出版していただきたい。2016/01/01

わたなべよしお

20
 「叛逆航路」が「静」だとすれば、こちらは「動」か。エンターテイメント性もこちらの方が強い。実は前半、大いに感動した。めちゃくちゃ面白いじゃんと。アイデアの斬新さ、次々と現れる未来世界に、歴史改変まである。ところが、後半になると、割と普通の冒険活劇に堕してしまった感がある。いや、出来が悪いとか面白くないと言っているのではなく、前半の興奮が後半で薄れてしまったなぁと残念なだけだ。全体としては、とても楽しめる一冊だった。2015/12/22

鐵太郎

18
邦題の意味は不明。原題は「Ack-Ack Macaque」。Macaqueとは尾のない猿のことだけど、この場合は「高射砲(Ack-Ack)マカーク」という名のネットゲーム上の第二次大戦中の航空パイロットヒーローのこと。猿なんだけどね。こいつが21世紀半ばの、百年前に英仏連合王国ができた平行宇宙で、王位継承者である王子を助けて悪い奴らと戦う痛快な冒険SF、というのがざっくりとした説明かな。そこに恋人を殺され、そのソウル(つまり本人のデジタル情報コピーですな)を頭にかかえた女性の復讐譚も絡み、てんやわんや。2021/12/28

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