内容説明
ある日、アリスが部屋の鏡を通り抜けると、そこはおしゃべりする花々やたまごのハンプティ・ダンプティたちが集う不思議な国。そこでアリスは女王を目指すのだが……永遠の名作童話決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
137
だいぶアリスの世界を読むのに慣れたかな(笑)相変わらず急旋回する物語についていくのは難解だが、それを追うのが本意で無くていいのだ!だってうたかたの夢なのだから♬チェスになぞらえる展開は、個人的には不思議の国よりも楽しめた。まずは赤のキングを起こさぬ様に!それにしても、韻を踏ませ、ダジャレ三昧な訳が素晴らしい!疑わしいやつを知らせるシダレヤナギ→「しっ、だれ?」嫌な「疑っ」とか、朝食に似てる驚異の蝶→超ショックなんて他言語またいで成り立ってるのがスゴ過ぎる!怒濤で混迷する宴会場から子ネコに戻るラストが素敵♬2019/12/16
ムッネニーク
133
10冊目『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル 著、河合祥一郎 訳、2010年2月、角川書店) 1865年に刊行された児童文学『不思議の国のアリス』の続編。初刊行は1871年。前作以上にナンセンスな内容だが、物語全体を通して一つのチェスのゲームになっているという構成は驚異的かつ狂気的。訳者の解説が真実であるならば、ルイス・キャロルのロリコンっぷりにはちょっと引く。優れた芸術家というのは多かれ少なかれ特殊な性癖というものを有しているのかも知れないが…。 「あなたは、どっちの夢だったと思いますか?」2022/02/11
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
122
鏡をくぐると、そこはピントが狂ったチェスの国。花や虫やたまごだってお喋りしながら踊り出す。知恵と勇気を駆使してクイーンの座をめざすんだ。言葉遊びとマザーグースのパロディに彩られたファンタジーの古典。ジョン・テニエルのオリジナル挿絵を全点収録した角川版は不思議な魅力に満ちている。それにしても、河合祥一郎氏の訳は自由すぎる。トゥイードル兄弟は「おおきにありがとさん」って関西弁だし、白の騎士は「それがしは〜でござる」とか侍だし……。自分にとってベストのアリスを探すのも楽しいのかも。2015/10/12
かみぶくろ
107
子供を喜ばせるために作られたことば遊び満載のちょっとしたホラ話だったはずが、ルイス・キャロルの想像力とアリスへの愛情が凄すぎて後世に残り続ける普及の名作と化した謎作品。話の通じないナンセンス系キャラクターばかり出てくるのは単なる遊び心か、作者の世界への心象風景の反映か。2019/07/08
優希
80
不思議の国から半年後の話だそうです。子猫のキティとおしゃべりをしていたら鏡の国へと迷い込んでしまうという物語。チェスになぞらえているので話としては比較的論理的に進んでいる印象でした。夢のような世界ながらも何処かリアリティを感じるのも不思議です。ハンプティダンプティはこちらでのキャラクターだったんですね。言葉遊びは今回も健在ですが、前作ほどの遊び要素がなかったのがちょっと残念です。話としては整然とまとまっているので読みやすいです。そしてやはりアリスの挿絵といえばジョン・テニエル氏しかないなと改めて思います。2014/07/30




