内容説明
戦国末期、武田水軍の海将・向井正綱は、留守中に城が徳川軍の攻撃を受け、父と義兄を失う。彼は父の遺志を継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で奮戦、水軍の長として汚名を返上する。そんな正綱の元に父の仇、徳川軍への誘いが来た。家康からも一目置かれた海の侍の活躍を描く隆慶一郎、未完の海洋時代小説!
目次
見知らぬ海へ
隆 慶一郎とフランス文学 羽生真名
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
133
再読した!私が初めて読んだ歴史小説なので思い出もありとても楽しく読むことが出来た!向井正綱。戦国時代に生きた徳川水軍の棟梁。その向井正綱の人生を描いている。この作者の隆さんは歴史に独自の視点から照明を当てた作品を書く人である。向井正綱はまさに海に生きる人たちの戦国時代という今までにない視点で物事を書いている。脚本家として活躍した隆さんの文章力はまさにその場にいる臨場感を味わえるものとなっている。その上数多くの文献を読むことによる重厚な知識を醸し出している。隆さんの死去により未完というのが残念でならない2020/09/30
ポチ
29
物語に引き込まれ、一気に読了。この先世界の見知らぬ海へと駆け巡っていく、海の男"向井正綱"の物語を読んでみたかったな。隆慶一郎氏の急逝により未完となった本作ですが、20数年が過ぎるても新鮮な感動を与えてくれる、素晴らしい本です‼︎2016/05/12
のえる
26
読友さんオススメの図書館本。歴史時代小説は本書が初。 おもしろかった!隆慶一郎氏の表現が素晴らしいのか、そもそも時代小説はそういうものなのか分からないけど、読み応えのある壮大な展開だった。 海の侍・向井正綱の活躍を描いた、海の戦国史。主人公の成長物語。 連続的に起こる戦闘場面は読んでいてハラハラしたし過酷だった。仲間や家族を守るために時には容赦ない選択も迫られるのか。一方、妻である久との場面や性格の異なる二人の息子忠太郎・正次郎との場面は人情が感じられて穏やかな気持ちになった。 未完であることが惜しい。2021/01/24
スー
18
魚釣りをしている最中に城を落とされ父と義兄と多数の戦闘員を失った向井正綱、死より辛い生を選択し創意工夫し少ない戦闘員を鍛え上げ向井水軍を再建して九鬼に一目置かれるまで名を高めることに成功する。正綱が活躍する頃は海戦は鉄砲や大筒がメインなんですね。作者が亡くなったので未完で三浦按針が登場で終わってしまう、題名が見知らぬ海へなので壮大な大洋に冒険に行く構想があったのかな?続きが読めず残念です。海のいくさ人の心意気しかと見届けました、天晴れ!2019/01/24
ぱぷお
12
向井水軍の存在は知りませんでしたが、とても読み応えのある面白い物語でした。作品を書き上げる前に著者が死去した為に未完となったのが非常に残念です。2016/10/25




