みんなの戦争証言

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

みんなの戦争証言

  • ISBN:9784575309140

ファイル: /

内容説明

「平和を願うなら。知ろう、経験者が語る戦争の真実を」(カンニング竹山) いつのまにか戦争が始まり、いつのまにか敵を倒したニュースに高揚し、いつのまにか家族は兵隊さんになって戦場に行き、いつのまにかわたしたちの住む街は焼き尽くされた。70年前、日本中の誰しもが経験した「日常生活の中の戦争」、それが本書のテーマです。“悲しい”や、“辛い”ことばかりにスポットを当て、センセーショナルな戦争のエピソードだけを際立たせるのではなく、昭和16年の真珠湾攻撃よりも前から、時間軸に沿って細かく証言をお聞きすることで、日常生活のいたる所に入り込む戦争の影を見つけることができる。そして、今 を生きる私たちにも、“戦争の始まり”を感じることができる、と考え、太平洋戦争を経験された方々へのインタビューを行ない、本書にまとめました。教科書には書いていない、哀しみ、苦しみ、小さな喜び、沢山の思い出……。自分の国がどんな歴史の上に成り立っているのか、先人たちは何を感じ、どのように考えていたのか? 日本の未来を創る若者たちに必ず伝えなければならない、70年前の太平洋戦争のリアルが詰まった証言集です。◆証言者 宝田明(俳優)、田原総一朗(ジャーナリスト)、清水千壽子(山の手大空襲罹災者)、岩井フサ(元陸軍病院看護婦)、加藤武(俳優)、尾崎健一(元少年通信兵)、赤木春恵(女優)、吉本淳一(元特攻隊員/「零戦」「秋水」パイロット)、石田アヤ(東京大空襲罹災者)、岩井忠正(元 特攻兵器「回天」「伏龍」乗組員)、谷川清澄(元 駆逐艦「嵐」水雷長)、波多江たま(「二二六事件」将校の妹)、笹本恒子(日本初の女性報道写真家)、むのたけじ(元朝日新聞記者)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

54
正当な意見が言えないことは、実に恐ろしい。上からの圧力もあるが、下からの自主規制や相互監視こそ、実は要注意かもしれない。事態は、もうじわじわと私たちを包み込もうとしている。70年前の体験から学んだはずが、今や貴重な体験を忘れようとしているかのようだ。宝田明さん・赤木春恵さんをはじめとする戦争証言は、読み出したら止まらない。これが事実だったのかと。2019/05/09

よこしま

34
今ほど安保理法案での国会が大詰めになってますね。◆終戦から70年たつと、僕もその一人ですが、戦争を体験していない人が占める時代になりました。だからこそ、この目で見た方々のお話しに耳を傾け、繋がないと。◆東京大空襲にあった方の、あの時の話しは脂汗が出ます。焼夷弾で焼かれなくても、熱風で窒死。川に逃げても熱気で生き地獄だったと。田原総一郎さんは、ある流れができると天皇でさえ戦争に反対と言えなくなると。教育勅語が消えた終戦後の真黒に塗り潰された教科書。大人ってなんだろ?◆悲惨な戦前に戻す流れを断たねば!2015/09/18

いのちゃん

2
‪戦争を知らない世代なんてないっていう言葉が胸にささっている。戦争を体験していなくても知ろうとすれば知ることができるという意味でした。。終戦の日とは真反対の時期からいろいろ読んでいるのだ。二度と戦争をしてはいけないという人が多い中、戦わなくてはいけないなら堂々と戦うという意見もあり。‬2017/05/04

みやます

0
今からたった数十年前に、今の友好国同士で殺し合いを行い、街が焼き尽くされ死体が転がり、食べるものにも苦労をした人達がいたなんてなかなか想像がつかない。もちろん知識としては知ってるのだが、教科書で習ったものと実際に戦争を体験した人たちの話とでは重みが違いすぎる。 平和な時代に生まれたことを心から感謝している。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9807690
  • ご注意事項

最近チェックした商品