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内容説明
人工的に作り出した赤ん坊を売って大儲けしようとする女性科学者。しかし彼女の男友達(ゲイ)は自分が赤ん坊を育てると言い出す…。啓示と救いに満ちた衝撃のデビュー作『バースデイ』を始め、情緒不安定な従姉に振り回されるヘタレ青年の物語『ライトナイトライト』、ロリータの純愛『金りんごちゃんの恋』、死んだ兄に憑かれた女子高生を描く『兎の生る木』、火星の海底プラントが舞台のSF『BIANCA』、冴えない青年の前に突然現れた謎の幼女との不思議な同居生活を描いた表題作『人生は二日だけ』。珠玉にして多彩な6作品を収録した、記念すべきデビューコミックス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
9
どの物語が一番悲しかったかを考えて、どの物語に一番幸せになってほしいかを考えるのです。考えていたのです。何度考えても、お兄ちゃんに憑かれた少女とウサギの骨をまとう少年のことばかりなのです。あぁ、でもタイトルの物語も大好きなのです。あの二日間しか生きられないあの子は、きっと、あの男の子が育てたから、人を赦すことを知ったのだと、やさしい子に育ったのだと、そう思うのです。2014/02/22
HARD SEVEN
7
決別、というと言葉が強いんだけれど、どの作品も「これまでの関係に一区切り打つ」ことがいかに面倒くさいかを思い知らせる。作風への作者のこだわりはたぶん、センチメンタリズムみたいなものとむしろ距離を置くベクトルかと思う。忘れたり逃げたりすることからも決別する。エピソードのキレのよさが雑誌掲載を経るごとに増していることに気がついた。2014/03/19
相楽(twitter:sagara1)
5
コミックリュウの新人漫画賞「龍神賞」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E8%B3%9E において、設立七年目で初の大賞(金龍賞)受賞で話題になった「バースデイ」が改めて読んでも、断然面白く、すごいな、と素直に思えた。他も好きなんだけど、最近『ハルタ』や『ITAN』あたりでもやたら巧くて情感豊かな作家がどんどこ出てきてる中、差別化って難しかったりするのかなー、とぼんやりと(なんか偉そうだ……ごめんなさい)2014/06/11
あずま
5
ふみふみこさんの推薦帯にひかれて買いました。表題作のインパクトは重い。すっきりしないこと・答えが出ないことをそのままに描ける作家さんです。絵柄は流行りではないけど、次の作品も読んでみたい。2014/02/19
みきこ
5
表紙買い。中の絵はちょっと懐かしい少女漫画のような雰囲気。ぶっとんでたり未完成な感じもちょっと受けたけど、独特で不思議な魅力も感じました。表題作と兎の生る木が好きです。2014/02/15