内容説明
「天保騒動」乱世の時代。天領・伊豆韮山に勝海舟よりすごい男がいた。反射炉や西洋砲術を取り入れたことで有名な伊豆韮山代官・江川太郎左衛門はパン祖ともされる新しいもの好き。江戸の豪剣・斎藤弥九郎とは旧知の仲。刀売りに扮した二人の隠密「甲州微行」……。甲州博徒が暗躍する甲斐国で、どんな珍道中が待ち受けるのか！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あき
1
主従コンビの凸凹珍道中かと思ってたけど、実在の人物の実際の微行が元ネタなんで、そこまではっちゃけてはなかった。パンのことや農兵等、史実を上手い具合に落とし込んであって面白い。2021/03/17
Johnny-T
1
天保騒動のころの甲州路をお忍びで旅する実在の伊豆韮山代官と豪剣がトラブルを解決する漫遊記。冒険の規模は小さめですが、その分ネタは練られていて、あれはこうしたものなのか！この人はこんなことをしたのか！と驚くことしきり。パン祖ってほんとに食べ物のパンのことだったのかよ！2015/07/20
