ガガガ文庫 妹さえいればいい。3

著者名：平坂読【著】/カントク【イラスト】

小学館（2015/11発売）

• ISBN：9784094515800

内容説明

妹さえいればいいと思っていたはずなのに！

妹モノの小説ばかり書いている妹バカの作家・羽島伊月は、様々な悩みや問題を抱えながら慌ただしい日々を送っている。原稿の締め切り、恋、そして家族のこと……。アニメ化で大ダメージを負った友人作家の不破春斗から恋愛相談を持ちかけられたのを皮切りに、伊月の周囲の人間関係も動いていく。果たしてその先に待ち受けるのは激動か、平穏か――。一方、天才イラストレーターぷりけつは千年に一度のケツを持つ少女を探していた……！　羽島兄妹の事情も明らかになるかもしれない、大人気青春ラブコメ群像劇第３弾！！

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

妹大好きなラノベ作家と、その仲間たちが送るラブコメディ第三弾。春斗の恋愛相談に乗ったことをきっかけにして、少しずつ人間関係にも変化が現れる話。ヤバい！ただのラブコメから複雑な人間関係を描いた充実の人間ドラマへと変化し始めた事で一気に面白くなってきましたね。各キャラそれぞれの恋心から来る感情の変化の描き方が素晴らしい。やっぱり読先生はこういった複雑な人間関係を描くのが上手いな。思わず飲みたくなっちゃうビール描写の安定感といい、今回はこれまでで一番充実しとったな。暴れるチンチンもナイス。次巻も超楽しみです。

2015/11/20

[よっち]

アニメ化で大ダメージを負った友人作家の不破春斗から恋愛相談を持ちかけられたのを皮切りに、伊月の周囲の人間関係も動いていく第三弾。今回も一見これまでと同様、作家仲間や友人たちと伊月の家で遊んだり、遊園地や動物園、水族館になどに遊びに行きますが、そんな中でも登場人物それぞれの複雑な想いが描写される一方で、いくつか布石も打たれていて、最後でついに語られた伊月の真意と迎えた転機に、ここから物語も大きく動いていきそうな予感。巻末の伊月が作家になるきっかけとなった番外編のエピソードも良かったですね。次巻も楽しみです。

2015/11/18

[ナカショー]

テンポよく進んで安定の面白さの第3弾。今回は前回のラストの展開から皮切りに恋愛方面で攻めてきた印象でした。今回も水族館や遊園地、そして動物園に行ったりと色々なことをしてましたが、恋愛方面では勘違いが起こったりと中々に前途多難な感じでしたw先が気になる展開の連続で、次巻も楽しみです。

2015/11/27

[Yobata]

京に好意を抱いた春斗を応援する事になった伊月。京の誕生日のサプライズパーティーや取材を用いたデート作戦が決行されるが…？春斗が動き出した事によって伊月を中心とした人間関係が明確になってきたねぇ。今回は作家事情ネタよりその人間関係がメイン。春斗の想いに乗じて京の想いもしっかり明かされ、その目が自分に向かない事を知り伊月に本音を迫るも、恋愛方面ではのらりくらりしてた伊月があんなはっきりと自分の考えを明かすとはね…。｢主人公になりたい｣。道程は遠く険しいものだけれども決して諦めず挑み続けたいと思う気持ちは→

2015/11/17

[わたー]

★★★★★素晴らしかった。酒盛り系ラノベ作家モノ第3弾。ページ数自体は少なかったものの、それを補って余りあるほどのネタの連発で面白かった。前巻ラストからの流れである、京と春斗の恋愛模様も切なくてよかった。また、伊月がなぜカニと付き合わないのかが彼のルーツと共に明かされたのもグッド。あらすじのくだりも、正にその通りな内容で納得だった。そして、今回も業界をモチーフにしたTRPGの出来が秀逸。ホーンリバー帝国を恨みすぎだろ。著者が経験してきた業界の負の部分を交えつつ、物語としてキチンと面白いのが印象的だった。

2015/11/20