火輪を抱いた少女I 晴れのち地獄

著者名：七沢またり【著者】/流刑地アンドロメダ【イラスト】

KADOKAWA（2015/11発売）

• ISBN：9784047308244

内容説明

実験番号13番。そう呼ばれて、特別な教育を受けて施設で育った赤毛の少女。施設から出、ノエルという名を得た少女の夢は“幸せになりたい”ただそれだけ。後継者争いに荒れるコインブラ軍の兵士となると、人間離れした力と才覚で、少女はすぐにその頭角をあらわした。獰猛で冷酷で無邪気。黒き二又槍から炎を迸らせ、赤毛の少女が敗色濃厚な戦線を圧倒する!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[岡本]

WEB版未読。暗愚の下にチート持ちの狂った主人公が着くのは「死神」を思い出させる。数十万を軽く越える戦死者を出した太陽戦争がどの様に進むのか。次巻も楽しみ。

2018/01/04

[T.Y.]

人体実験で生き残った少女はノエルと名乗り、炎を放つ二又槍を持って帝国を揺るがす内乱に参戦、その行方を左右していく…脳天気な世間知らずだが滅法強く、軍事に関する頭脳もあるノエルの活躍と栄達が痛快。ただ「幸せ」を求める彼女は仲間と約束を大切にするけれど、敵には容赦ない。欲を掻いた者が勝手に彼女を敵に回して滅びていく。彼女が一番憎むのはその名の下に理不尽な扱いを受けた皇帝であり、彼女の存在そのものが体制への問いである。全てが作者らしさ。宿敵が実験の成功例でかつての仲間というのがポイントか。次巻が待ち遠しい。

2015/12/03

[羊山羊]

感想が書きにくい。主人公を阻むのに物語が弱すぎる。最初から完成された主人公が容赦なく敵をなぎ倒す様は実にハード。なんやかんやかっこいいじゃないか。敵も中々醜悪で、天衣無縫なノエルが敵をぶっ殺すのに気持ちがよい作りをしている。その辺りは満足な一方で、戦闘描写がぬるかったり、作品の構造上、理解はするが相棒シンシアがドポンコツすぎたり相当グロイ描写がバリバリ続くのに筆致があっさり味でグロさがニオってこなかったりとちょっと無味無臭感。でもノエル＝主人公が魅力的なのでとりあえずヨシ！

2021/02/03

[にゃんころ]

死神、勇者と同じような雰囲気なので、前2作が好きならこちらも問題ないかな。本作の主人公・ノエルは人体実験的から生み出された力を持った少女として描かれています。反乱軍から軍属へと進む流れは死神に近く、ポイントを押さえつつ階級は上がるものの、Ⅰでは死神ほど派手な活躍も無いし、邪魔者が多いしで結構イライラする場面も。無双系を期待しすぎていたかも。嫌な感じを残しつつ、次巻へ。

2016/10/07

[ささきち]

この作品だけは前に読んだことあるのよね不思議～。死神や勇者と同じ世界観だが舞台は別大陸へ時系列は死神で新生王国が教会と全面戦争し向こうの大陸が戦乱の世になっている時代っぽい？この大陸は帝国が統一しており次の王の座に座る為に始めた王子達の争いから大戦争が始まる。主人公のノエルは王の実験体に選ばれた1人で失敗作と言われながら最後は廃棄されたが何故か生きていて死んだ仲間達の幸せになる夢を叶えるために生きていく。実験体として力を持ち参謀としても育てられたノエルが約束を守りながらどう成り上がっていくのかが楽しみです

2020/02/01