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内容説明
七つの地域世界と「優位勢力」の移り変わりから、歴史の大きな「図式」と「流れ」を掴む「世界史再入門」。世界史とは、七つの地域世界が、時代によって「支配する側」と「支配される側」とに分かれ、興亡を織りなす過程である。まず、ランド・パワーを拡大させた中東地域が、その後、シー・パワーを展開したヨーロッパが、20世紀には、エア・パワーを手にしたアメリカが覇を唱える。自然環境も視野に入れ、今後の展望まで語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kakeruuriko
1
そんなに大きい本では無く大きいスケールの話を扱っているのでそれぞれには簡単に触れることになる。そういうわけで中東、ヨーロッパの宗教大活躍時代は知っていることが多く、知らないことの多いアメリカの部分が面白かった。2017/10/20
GX
1
”世界史とは、時代によって「支配する側」と「支配される側」とに分かれ、両者が攻防を織りなす過程のことである”と定義し、今後の展望についても述べています。こういうのを読むと、”歴史はらせん階段のように進歩する”という田坂広志先生の著書を思い出します。”七つの地域社会の平等を人為的に創り出すのは、極めて難しい課題だが、それが必要なことは、これまで優位勢力を軸に動いてきた世界史の図式が教えてくれる教訓でもある” あとがきの”アジアや世界のなかでみると日本はどういう国なのかというテーマ”についても発表して欲しい。2015/12/09
capeta
0
世界の地域を7分割し、「優位勢力」と被支配地域との関係性に着目しながら、マクロの視点で「優位勢力」の移り変わりを捉えることを試みた一冊。 やはり俯瞰すると見えてくることが多く、既に世界史についてある程度見識のある方が読むと改めて整理されて良い。 1番感じたのは、人間は1番相手の「思想」をコントロールしたいのだなということ。宗教の強制もそう、自由の普及もそう。2016/03/02
dahatake
0
概ね既知の内容であった。 タイトルが少し違う「世界史」には触れてるが「世界の覇権」についての本。 中東が最初の世界覇権と銘打ってるが、私的にはそうは思えない。 また、それぞれにデータの提供が少なすぎる。軍事・経済・なと、ハードパワーについては、それらを提示しての話にしてほしい。 それにしても。 どの国の人も「マウント」を取りたがるのは変わらない。何が自由で平等なのかと、改めて思ってしまった。 2023/05/05