日本はスウェーデンになるべきか

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日本はスウェーデンになるべきか

  • 著者名:高岡望
  • 価格 ¥679(本体¥618)
  • PHP研究所(2011/05発売)
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  • ISBN:9784569792477
  • NDC分類:302.389

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内容説明

リーマン・ショックは市場機能重視の「小さな政府」に暗い影を落とし、深刻化したギリシャ危機は「大きな政府」の問題点を露呈した。
では、日本はどうするのか?万能薬とはなりえないが、一つの答えが「スウェーデン・モデル」である。
同じ大きな政府の中でも、この国の財政は健全で、「世界トップクラスの所得・国際競争力」を誇り、年金・医療・雇用・税制にも個性的な政策が並ぶ。
今、決定的に重要なのは、日本との立場の違いを明確にした上で、スウェーデンという国を深く多面的に理解することなのだ。

目次

第1章 スウェーデンという国
第2章 スウェーデンの本質
第3章 世界一男女平等な国
第4章 手厚い社会保障の裏に
第5章 競争力強化のために
第6章 中立、EU、価値の外交

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろべると

11
スウェーデンは福祉に手厚い分、税金がバカ高いイメージがある。でも税金が高い分貧富の差は少なく、ホームレスもいない。国の保護だって必要なところには目を配るが決してバラマキではない。それでは家族が年寄りの面倒を見るかといえば、子と同居する高齢者は4%しかいない。一人暮らしが多いが自殺者は少ない。もちろん男女平等だし公徳心も高い。年金制度は与野党が結集して改革した。これらは近年の努力で築き上げてきたことが多いそうだ。決して国民性の違いだけでは片付けられない。これでも日本はスウェーデンに学ぶべきことはないとでも?2022/10/28

佐島楓

10
スウェーデンの消費税率が高いと触れてあったが、そういった意味での国民の生活実態がもうちょっと知りたかった。 2011/05/21

k sato

7
2011年発刊。高齢社会など類似点もある両国であるが、空気を読んで合わせる日本とは異なり、スウェーデンは予め規則を決めて、監視がなくても、各自が遵守することを求める社会を形成した。これが現代スウェーデンの自立した個人、規則に基づく組織力、透明性、連帯意識の礎となっている。90年代の年金改革では、与野党が検討過程に参画し、丁寧にコンセンサスを形成した。これにより、政党間での論争はなく円滑な国会承認と安定した制度施行がなされた。日本の国会はスウェーデンになる必要はなく、まずはスウェーデンを見習うべきではないか2022/09/28

Tatsuya Hirose

4
【日本はスウェーデンになるべきか】 著者はスウェーデン公使。タイトルとなっている問いへの答えはこの本では出されていない。「そこはアタナが判断してください」ということだろうが、著者が自身に問うているのかもしれない。「自立した強い個人」「規則に基づく組織力」というワードが事例交えて繰り返し登場する。スウェーデンの年金改革は約15年をかけ、主要な全政党が検討プロセスに関与した。そのため途中に政権交代が2回あっても政争の具に使われることがなったらしい。まさに「自立した強い個人」「規則に基づく組織力」の本領発揮・・2017/04/29

KSK48

4
福祉先進国・スウェーデンについて、その本質を明らかにした上で、各社会制度を分析している。自立した個人でありながら、規範意識、連帯意識も強いという同国が、福祉国家として成功していることに納得。日本も参考になる点は多い。しかし、表題の問いにはイエスと今は思えなかった。スウェーデンの成功は社会の幸せのようで、個人の幸せはまた別にあるような感じがしたからかもしれない。2012/01/11

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