内容説明
≪大切なのは、「誰かが走り始めること」だった――。厳しい環境の下で、誰かが前へと走り始める。その疾走が成功すると、それが刺激となって時代の波のうねりが生まれてくる――≫「彼がいなければ“日本の奇跡の成長”は5年は遅れた」とまでいわれた伝説的な名経営者がいる。戦後、川崎製鉄を率いた西山彌太郎である。1950年に社長になった彼は、他の製鉄会社に4~5年も先駆けて日本中が驚嘆した最新鋭の巨大製鉄所の建設を推し進める。周囲からは「時期尚早」「ぺんぺん草が生える」とまで言われるが、彼が夢と理想を掲げて決断し、行動したことが、高度経済成長が始まる大きなきっかけとなった。だが彼は、学生時代には全く目立たぬ男であり、社長になったのは57歳のこと。しかも、いわゆる「サラリーマン社長」だった。その西山が、なぜ、それほどの功績を残せたのか。本書では西山彌太郎の生涯の歩みを追い、その秘密を明かしていく。今、この時代にこそ読まれるべき感動の評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
5
川崎製鉄って軍需関連から特に苦もなくでかくなった国策企業やろとか思ってたら全然違った。造船業に付随する形の平炉と電炉しか持たない製鉄部門が出発点で、戦後に無謀ともいえる借金をして高炉を作り、川上から川下まで一気通貫のシステムを構築した人物がいて、しかもそれが叩き上げで57歳で社長になってからのことだった、というのがとても意外だった。こういうのは創業社長のやることだよねと。また、時の巡り会わせや人の縁など、大きいことをなすには個人の努力だけではどうにもならぬというのも本書から読み取れて、そこもよかった。2023/09/24
みたまん
2
◎人間は一生懸命勉強すれば、半年で専門家になれる。技術系でも、経理や財務の勉強をせよ。◎ 決断=判断+跳躍。高い志が跳躍を生む。→決断するためには論議的な判断だけでなく、そうしたいからという志が必要。2024/04/14
japan
0
☆☆☆2016/04/17
Seiichi Takayama
0
彌太郎の経営者としての偉大さだけでなく、なぜここまで偉大な人物になったのかという分析も書かれている。●「大器晩成」の人であったというが、目立たなかった時期にも着々と準備を進めていた、ということが読み取れる。読書をする人であった、現場に足を運んでそこから学ぶ人であった、大勢の意見をよく聞き最後に決断する人であった、という。●「以勤補拙」、彌太郎の座右の銘だという。私は「疾風に勁草を知る」という言葉が中学の頃から好きだ。その「勁草」となるためには常日頃からの「以勤補拙」という態度が必要なのかもしれない。2016/01/24
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