内容説明
「変態(グルメ)吸血鬼の無双英雄譚、開幕!」 紅亥十切(あかいとぎり)、17歳、高校二年生。種族――吸血鬼。亜人の中でも最強を誇る吸血鬼の彼は、しかし血を飲むと腹を壊してしまうという残念な体質の持ち主だった。 唯一まともに血を吸える大財閥のドS少女・翡翠(ひすい)に胃袋を握られ、言いなりになる毎日。ある日、翡翠の持つ『亜人紳士録』を目にした十切は、翡翠以外にまともに吸える血を求めて行動を起こす。 十切が出会うのは、戦争に利用するために望まない婚姻を迫られる人狼少女、マスターに命を差し出すことを強制される人造人間、果ては吸血鬼の命を狙う教会のシスターと何故か厄介な相手ばかり! だが十切は自らの胃袋の平安(そんげん)だけを求めて少女たちを救いまくる! 変態(グルメ)吸血鬼の無双英雄譚、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アウル
23
表紙買い。すらすら読めるし、かなり面白かった。吸血鬼の主人公十切は血液を飲むと腹を壊してしまう悲しい体質だったが、ある日ふとしたことで助けた少女翡翠の血だけは普通に飲める事がわかる。おもちゃにされる十切は他にもまともに吸える血を求めていろんな少女を救いまくる話。胃袋の平安の為にいろいろな尊厳が無くなっていく十切に笑えた。婉曲に言うのはいいけど言ってる事が変態すぎ(笑)これは続きを出して欲しい1冊。2015/10/27
ツバサ
15
尊厳を守る為に尊厳を失うことをやるのは素直に笑えますね。好きなことに一直線なのは良いことだ、セーフかアウトなんか気にしなくて良い。この巻で終わるのは勿体無いな、続いてくれ、いや続けてください。2015/10/25
nawade
15
★★★★☆ お前はもう少し考えろ!血を飲むと腹を壊してしまう残念体質な吸血鬼・紅井十切の大財閥のドS少女・翡翠に胃袋を握られ言いなりになる悲劇的かつ喜劇的な毎日を描いた物語。勿論、ロリは標準装備。人のそんげんとは何なのか?人はそんげんなしに生きていけるのかを世に、そして胃に問う哲学的問題作。人はそんげんのためにどこまで捨てられるか?そんげんの位置づけが違うだけで世界はかくも変わってしまう。2015/10/25
サエズリ割津
14
大財閥のどS少女である翡翠以外の血を吸うと腹を下してしまう吸血鬼の紅亥十切が自らの胃袋の平安を守るために戦う話。かなり面白い。翡翠以外の血液源を確保するため動き出した過程で出会う人狼少女や人造人間の少女、果てには自分を討伐しに来たシスターまで毒牙にかける凶行には恐れ入った(しかも全員ロリ)。無理難題の内容も小学校侵入とか裸にマントを纏って深夜徘徊とかかなりの変態性。気に入ったキャラは人造人間のフランディーナかな。まあある意味では、純愛ものなのかもしれない。次巻も期待。2015/10/29
サケ太
14
もはやそんげんが息してない。11歳のヒロインに胃袋を握られていると知って購入。面白かった!吸血鬼だが、血を吸うと腹を下す主人公。唯一の腹を下さない血を持つ少女、鳳翡翠。主人公は血を吸うため小学校に潜入したり、ストリーキングしたり。胃腸(そんげん)のため、まともに吸えるを探し求め、人狼、人造人間の少女、シスターたちを助け出す。変態的行動、発言を連発する主人公。少女の脚を舐めたがるのはアウトっぽい。サクサク進むため、なかなか読みやすい作品。2015/10/25