内容説明
両親を殺人事件で亡くした天野直人・七海の兄妹は、養父なる人物に呼ばれ、長野山中のペンションを訪れた。待ち受けていたのは絞殺事件と、関係者全員にアリバイが成立する不可能状況!推理の果てに真実を手にした二人に、諜報機関が迫る。名探偵の遺伝子群を持つ者は、その推理力・問題解決能力から、世界経済の鍵を握る存在として、国際的な争奪戦が行われていたのだ……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だんじろー
144
設定はなかなか魅力的なんだけどなあ~。スケールが大きいわりに、肝心のトリックは新しさが見当たらず、前にどこかで見たようなものばかり。七海の“見た目”と“メール”のギャップについても、有り得ないくらい激しくて、とても同一人物とも思えない。人名にちょいちょい山梨県の地名が使われてるところは、不覚にも思わず頬が緩んだけれど。2016/12/08
雅
143
不可能犯罪ミステリであり、ちょっぴりバイオレンスなアクションがある。でも一番の魅力は似鳥作品らしい小ネタの数々だと思う。フィギュア、ラドクリフ、講談社、ハンバーガー等。あとがきや注釈も流石です2020/02/09
NADIA
136
シリーズ1作目。やはりこちらから読むべきだった。「ホームズ遺伝子群」の説明が丁寧で納得させられた。財閥の御子柴家がその能力保有者を多額の財力を投じ国の機関と協力しながら保護するといういきさつには疑問を感じないでもないが、ラノベならばこれくらいはありかな。巻頭の「頭脳チャレンジ」は全問正解したが、別解はひとつも思いつかなかったので、能力保有者として狙われる心配はなさそうだ(^^;;2017/12/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
128
御子柴その1。連作短編集。初読み作家さん。注釈付きなのが新本格を彷彿させてイイ感じ。ただこの設定で妹は学校に行けるの?。2017/07/26
hnzwd
112
不可能状況を解決する能力を持つ者を集めるために暗躍する機関(シンクタンク)と、それを阻止するために謎を先に解決することに挑む主人公一行。謎を解く能力があるのは妹で、それを隠すために兄が前面に出るっていう設定はありがちながら、いい感じ。シリーズ続きそうですが、、機関との前面対決まで行ったらどれだけかかるのか。。。あとがきは相変わらずの似鳥節でした。2016/02/07