内容説明
習近平の一人娘に世界初直撃!
現代の中国皇帝・習近平が政権を発足させて以来、中国共産党には粛清の嵐が吹き荒れている。検挙された共産党員は、25万人超。なぜ習近平は、そこまでして腐敗撲滅に取り組むのか。
実は、側近すら信用しない習近平の「不信」と「警戒」は、自らを放逐しようとした最高幹部たちによるクーデター計画の露見から始まっていた――。中国13億人からたった一人に選ばれた中国皇帝、その男が直面する生存闘争は、まさに「死闘」とよぶに相応しい。
本書は、優れた国際報道の貢献者に贈られるボーン・上田賞を受賞した朝日新聞記者の徹底的に「現場」にこだわり抜いた取材から、中国共産党の最高機密を次々と明かしていく。
例えば――。
●習近平の「一人娘」を米国・ハーバード大学の卒業式で世界初直撃
●ロサンゼルスに存在した中国高官の「愛人村」への潜入
●側近が次々と逮捕された今際の江沢民が習近平にかけた「命乞い電話」
●「世界秩序」を決めた米中トップ会談、語られざるその中身
などである。
中国共産党が最も恐れるジャーナリストが、足かけ8年にわたって取り組んだ、中国報道の集大成となる衝撃ノンフィクションが、ここに解禁される。(2015年3月発表作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すこにゃん
50
面白かった。江沢民と胡錦濤の政争の激しさには驚きましたが、結局痛み分けて共に倒れたんですね。失脚した父、農村に送られた文革時代を経て、共産党幹部末席から地方を回り、叩き上げて現在の地位まで登りつめた習近平は間違いなく大物。なんとなく織田信長=江沢民、明智光秀=胡錦濤、豊臣秀吉=習近平のイメージです。これからどこまで腐敗を叩いて粛清するか習近平。それにしても中国人の不正蓄財は桁が外れていて驚愕です。資産移転先のアメリカが経済制裁で米国内の中国人資産を凍結するぞと脅したら効果間違いなし。2015/06/12
あちゃくん
32
中国共産党内の権力闘争に迫ったルポルタージュです。序盤の「愛人たちが暮らす村」「習近平の一人娘を探せ」から、好奇心わしづかみにされっぱなしでした。中国共産党という組織、そしてその頂点に立つ習近平については、なんとなくわからないだからなんとなく怖いと思っていましたが、この本で腑分けして伝えてくれているので、なんとなくわからないといった感情はだいぶ解消されました。薄熙来のスキャンダルの中国国内でのインパクトの強さも理解できました。今後の中国の動静を知る上で、読んでおいてよかったです。2015/11/10
北本 亜嵐
22
帯に「中国なら確実に発禁本」と書かれているが、読み進めていくと言論統制をしている国ならそうだろうなと思わせる。内容の凄まじさに驚くとともに、筆者が関係者に体当たりして得た隣国の権力闘争が怖すぎ。現在、習近平主席が渡米して亡命者の引き渡しを求めているとか…どうなることだろう。今後の中国を知るためにおすすめの一冊。2015/09/24
ひろ☆
18
最近のアメリカに留学させる中国人の意図、習近平の娘話、トップを狙う抗争などすごい。中国は桁が違う。2015/09/04
ぷれば
17
朝日新聞国際報道部機動特派員として、習近平体制誕生の内幕を最前線で取材。謀略蠢く中国共産党の最深部にて、13億分の1となった習主席をめぐる果てなき闘争を克明に記した書。他書とは一味も二味も異なる印象。2016/02/11
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