講談社文庫<br> 三陸の海

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講談社文庫
三陸の海

  • 著者名:津村節子【著】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 講談社(2015/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062932240

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内容説明

夫・吉村昭がこよなく愛した三陸海岸が大津波に襲われた。四十年以上も前に体験者の証言をもとに、繰り返しこの地を襲う津波について警鐘を鳴らす『海の壁 三陸沿岸大津波』を著した夫は、この度の大震災を知ることなく逝った。深い縁で結ばれた大切な人々を訪ねる旅は、夫婦の軌跡をたどる旅でもあった。

目次

三陸の海
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KEI

31
「三陸大津波」の著者・吉村昭さんの奥様とは存じ上げていましたが初読みの作家さん。本書は読友さんのレビューで知りました。震災後に連載されたもので、夫君の作家としての出発点である三陸でのエピソードや夫婦で行商をしながらも「書く」為に支えあって来た軌跡を昭氏の文章を引用しつつ書いてあります。大切な地が大きな被害を受けた事に心痛めつつ、出会った方々への思いと夫君の遺した警鐘を伝えたい…そんな著者の願いが伝わって来ました。昭氏への深い信頼と愛情が静かに伝わりました。2017/01/16

ぼちぼちいこか

25
2011年、東日本大震災にて大津波が東北の沿岸を襲った。吉村昭の著書「三陸海岸大津波」が再注目され、自然と妻であり作家の津村節子にマスコミが殺到する。夫が愛した三陸の海、岩手県田野畑村で過ごした日々の思い出を綴っている。吉村昭の再出発点であり、安らぎでもあったかの地で起こった災害に、夫だったらどう思ったかを書いている。2022/06/26

飯田一史

2
夫との東北生活思い出話+震災後の話。夫婦で作家同士だが互いの本はほとんど読んでおらず、震災後に吉村昭の『三陸沿岸大津波』を読んだそうな。311のあと取材の申込みがやたらあって、吉村はどう言っていたか吉村ならどう思ったかと記者に聞かれるが死者の代弁めいたことはせずに自分に話せることだけを話したというスタンスは好感(なりかわり的な振る舞いは、吉村本の重版分の印税を夫ならそうしただろうと義援金として寄付したところくらいだが、これは誰でもそうするだろう)。はからずも『想像ラジオ』と比べたい内容になっていた。2016/03/15

しゃむタイ

1
津村節子は、吉村昭の妻というイメージしか持っていなかったけど、この人も作家なんだな〜と改めて思った。そして吉村昭のイメージはちょっと変わった。2015/10/25

Shuichi Kawakami

0
東日本大震災の当日の出来事から始まります。著者の津村節子氏は、作家である吉村昭氏の妻であり、夫婦で三陸に通った心温まるエピソードが書かれています。 そして、吉村氏の著作『海の壁 三陸大津波』は、津波に警鐘を鳴らしている作品であったこと、吉村氏の死後に東日本大震災が起き、三陸に津波が押し寄せた後の出来事も描いています。 近いうちに『海の壁』を読みたいと思います。2019/01/31

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