内容説明
古代・中世を中心に、世界史上に輝く英雄たちの生き様を手軽なボリュームで、しかも学術書や史書にはない熱い筆致で描いた一冊。カエサルなど誰もが知っている人物から、ゼノビア女王など通好みの人物まで、戦史ファンのツボを押さえたラインナップが光る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
86
『傑出した「個」の力が戦局を決めた時代の物語』と帯にあるようにレオニダスやハンニバル、ユリウス・カエサルと言った有名人からアルテミシア一世、ゼノビア女王の様な日本ではあまり知られていない人物の軍事的な面での論考を集積したものである。10年ぶりくらいに書籍山から発掘され、再読し、感想を入れていると如何に自分が狭い範囲の読者であると痛感する。何だか大昔に流行った火葬戦記ものみたいな表紙であるが、欧州がメインであるが、海外の戦史を読む端緒として広く読まれるべき一冊である。2024/03/30
さすらいの雑魚
8
有坂純の著書だぞ。と緊張した遠い日を思い出し心がポカポカした。エパメイノンダスにダウー♪ジョン・ポール・ジョーンズって誰だ?と目次を追い、さすがネットゲーム88のGM、半分は知らない人だ。凄いぞ真物の歴史マニアだ♪とワクワク。そんな本をKindleのおすすめリストに見つけ一気読み。かわらぬ深さ面白さ。溢れる詩情と博識が英雄達の栄光と悲惨を陰影を濃く描く。短編小説級の最終リプライを読んでこの人は小説家になるなと思わせた超級筆力は今のボクの心も躍らせる。歴史群像のクールな記事も良いが若書きの荒い迫力も素敵ね。2021/03/19
遊未
4
ペルシア戦争からアメリカ独立、ナポレオンまで。女性はゼノビア、東洋代表は衛生、霍去病です。冒頭に時代の解説があり、人物ごとに時代を追って戦場での戦術、気にしなければならなかった政治的背景等、本当に良く描かれていてぜひぜひ、お薦めの一冊です。 個人的には通史だとペロポネソス以降が駆け足になっていることが多いので、初めてテーバイのついてしっかり記述されているのが収穫でした。2018/06/19
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