内容説明
現代の日本人が使う箸が、古代中国では、食物をつまむ道具であると同時に、食物のある場に神を降ろすためのハシゴであったにちがいない、と気づいた時の驚き。神聖なハシゴであるなら、横におくものではなく、立てる形が正式であろう……。想像を進めてゆく楽しみを、熱く、面白く語る、魅力溢れる随筆集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
59
宮城谷さんの随筆です。ご自分のの若い頃などや様々な作者の本の感想などがあり読んでいて楽しいものです。若い頃は結構短期で頑固であったことがよくわかりました。おとなしいようなイメージなのですが結構熱血漢であるような気がしました。2015/06/30
sakap1173
38
宮城谷先生がまだベストセラー作家になる前のエッセイ。年齢的には遅咲きな宮城谷先生が、どんな思いで作家を志し、努力してきたのか、よくわかりました。2022/12/15
雪の行者山@加療リハビリ中
6
中国史に関しては陳舜臣の信者である。陳舜臣没後2週間くらいの時に「陳舜臣アジア文藝館」に行ってみた。宮城谷さんが新聞に追悼の言葉を書いておられた。それが「文藝館」にあった。宮城谷さんの本で初めて読むのがエセーとはどんなものかと思わないでもなかったけれど、とりあえず陳氏をどう書いてあるのか興味があった。陳氏に関する記述はなかった…そういう意味ではがっかりした。「文藝館」に新聞記事を読みに行こうと思う。が、読み物としては面白い。小沼丹、立原正秋の方々に興味がわいた。⇒2017/04/08
北之庄
3
宮城谷氏のエセー集。タイトル通り春秋時代のあれこれと 恩人立原正秋への思い、そして中日ドラゴンズと故郷蒲郡について記されている。テーマは一貫性を欠くものの、気軽に読める作品でした。2016/09/02
abiquiu
3
漢文を一度英語に訳し、それから日本語に訳す、という二度訳が興味を惹いた。その方が縦に読めるからだという。 縦に読むと云えば、葉室麟氏の作品で主人公の荻生徂徠が漢文はそのまま縦に読むものだと云って、苦戦しながら読んで行く場面を思い出した。 漢文つながりで思い出したことがもう一つある。以前某出版社の辞書編集部の書棚にドデカイ「史記」を見つけたことがあった。中を見たかったが、とても古そうだったので怖くて手が出せなかった。 あの中に全ての漢字が収まっているのかと思うとわくわくしたのを憶えている。2015/09/16
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