文春文庫<br> 深海の夜景

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文春文庫
深海の夜景

  • 著者名:森村誠一
  • 価格 ¥722(本体¥657)
  • 文藝春秋(2015/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167904661

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内容説明

大都会で居場所を見失った者を導く一筋の光

妻を、父を理不尽にも殺され、犯人に復讐を企てる男たち。都市の深層に生き再起を窺う人間たちを棟居刑事が優しく見守る社会派短編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

35
★★☆☆☆ 久々に読んだ森村さんの作品。様々な境遇の人物の闇、そして救いの光を都会の情景とともに描くミステリ短編集。ミステリではあるものの、ミステリ色は薄め。森村さんの作家としての円熟味が感じられる渋さのある作品集だった。作品としてはまさに短編小説のお手本ともいえるような内容である一方で、何か古臭いなあと感じてしまう部分も多々。田舎者だから、都会の何を知るわけでもないのだが、それにしても今時「おい、嬢ちゃん」などと絡むおっさんってどうなんだろう。いたとしても、なんか古臭いよなあ……。2016/02/15

RedQuesterz

2
図書館本。初めて読む、森村誠一作品。今まで、この方が原作のドラマは見ていたが、小説そのものは読んでいなかった。内容としては、定年退職あるいはリストラ等で会社を辞めた、元サラリーマンの話が多い。短編集だが、似たような書き出しの話が多く、途中で少し飽きてしまった。最初の弔辞の話が良かったから、これは期待できるか?と思ったのだが。全体的に男に都合がいい話が多いね。逆よりは良いけど。無料なら悪くないが、本の値段が上がった現在、これにお金を出す気にはなれないな、くらいの作品でした。2024/04/30

CEJZ_

2
1P17行。今年、作家生活50周年の森村誠一の短編集。2009年から13年に、オール讀物に掲載された作品で、すべて一行目は主人公の名前から始まる。深海、夜景という語のつく題名が、わたしの好きな感じで、表紙のグラフィックも題名に対し、丁度よい感じですね。森村作品でおなじみの棟居刑事の読みが、ムネスエだと知りました。すばらしいですね。まだ読んでいない森村作品がたくさんあります。これからも多くの人々に、読まれるのだろうなあと思いました。2015/12/21

失念YOME

1
短編集だった。 地震で止まったエレベーターに閉じこめられたという作品を、3度読みした。 ほんわかした。2019/06/29

かめりあうさぎ

1
短編7話収録。舞台はすべて東京。主人公は、定年後に自由を手に入れたが何をしていいのか分からない男、リストラされて路上生活者となった若者など、大都会で孤独に生きる人達。皆一様に人生の意義や自分の存在価値に思い悩んでいる。いかにして、彼らは再起するのか。私でも共感できる感情もあり、ある程度の経験値があれば誰でも話に引き込まれるであろう表現力はさすがですね。まぁ現実世界で、本通りに全員が救済されるのは難しいと思うけど、小説の中ではこうあって欲しい、と思う人情にしっかり応えてくれていると思います。2016/01/04

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