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内容説明
「管理職といってもプレイングマネジャーで、部下以上に高い数値目標を持たされている。加えて、さまざまな会議・プロジェクトにも駆り出され、自分の仕事をこなすだけで精一杯。部下の育成をもっとやらなきゃと思いつつも、とてもそこまで手が回らない……」現代の中間管理職の置かれている状況は過酷である。経営陣からは、「人材育成こそ管理職の最重要業務」と言われる一方で、「短期業績目標も必ず達成せよ」と矛盾する要求をつきつけられる。しかも十分な人員を与えられていないので、プレイングマネジャーとして現場で人一倍成果を出し続けなければならない。そうしたなか、“部下の育成・成長に関心を持てない上司”が急増している。現状をこのまま放置すれば、日本企業の競争優位の源泉だった「人が育つ現場」はますます劣化・崩壊していってしまう。そして近い将来、その代償を支払うことになるのは間違いなく今の中間管理職自身である。本書では、日本企業の働く現場に精通する著者が、「人が育つ現場」を取り戻すための処方箋を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sas
18
部下が育つのは、上司が手取り足取り仕事を教えたときでも、研修だけでもない。部下が育つのは、以下の3つの条件が揃ったとき。(1)背伸びしなければいけない仕事の機会が与えられる、(2)周り(上司や先輩)の協力を仰ぎながらやりとげる、(3)周り(主に上司の介入)によって振り返りをする。やり方(1)成熟・低成長経済のもとでは意図的に用意する。(2)職場で働く人たちが助け合える風土づくりから始める。(3)「飲みニケーション」は今は無理。日常の業務時間のなかで、面談やフィードバックの時間をあえてに創る。2018/06/30
まゆまゆ
5
かつての日本企業にあった長期的な人材育成機能が失われている。外部環境や個人の意識の問題も大きいが、そもそも管理職の評価基準に部下の人材育成という項目が入っていない事例が多い、とは驚き。手取り足取り教えるのではなく少し背伸びさせて仕事を任せてみる、コミュニケーションをベースに自分との違いを認めた上でやり方を見直す、といったところが参考になりそう。2016/02/02
三上 直樹
3
タイトルはネガティブですが、内容は部下を育てることのやりがいと具体的な処方箋、そして日本郵便などの具体例と、ポジティブでアクティブな思いあふれる人材育成論。成長塾でも他者指導があって最高評価となる仕組みですが、そこから一歩踏みこんだ上司研修には大いに興味を覚えました。2016/02/20
Haruki Nagasaki
2
ついつい気になってしまい再読。後輩の育成に悩んでいたこともあり、非常にためになる内容でした。すこし難しい仕事を与え、かつ自らやりきる状況を作り出すことが大切なのだと感じます。また、育てる側も評価などを気にせず向き合わなければならないと感じました。(評価を気にしないとできない状況も正しくはありません。)2022/02/06
YJ
2
わかりやすい内容だった。クイックウィンパラドックス。上司の意識改革。会社の人事制度改革。組織全体の風土改革。2017/01/25
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