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内容説明
「タワー」の349階に暮らす、髪の毛が長い痩身の少女は、ママと呼ばれる養育ロボットに育てられ、これまでタワーを出たことがない。少年も、灰色のか細い棒のようだ。どこもかしこも氷でできている薄暗い世界で、たくさんの「おとうさん」に育てられている。 ふたりは、期せずして「ドーム」に乗り、湖に招かれる。そこでふたりを待っていたものは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
27
遥か遠い先のお話。繊細なタッチが物語に溶け込んでいく。ロボットのママとお父さんに育てられた少女と少年、大切な瞳と心の球体を貰い、囲まれたタワーと氷河の薄暗い洞窟から初めて外の世界へ。「ゆうきを持って」と新しい物語が始まる。人間の短い一生、人から人へ受け継ぐ仕事。もしくは未来を決める自由。ステラと未来を優しく見守るミスグリーン。美しくも切ない、でも最後はほっとしました。湖に浮かぶ森の絵が幻想的で「静かな時が流れる」素敵でした。2017/02/04
みー
12
他館より。とても静かな物語。はるか先、未来のお話。残された人間は、地球に点在する「オアシス」を守ってきた。そのオアシスの守り人に選ばれた、まだ幼い少年・少女たちの心の情景が、淡々と・・しかし、強いメッセージをもって物語から発せられている。派手さはないが、心のひだに引っかかるような・・そんな物語。2017/03/02
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
5
面白そうな世界観ですが消化不良ぎみ。 もっとバックボーンを詰めて欲しかった😅 児童書としてはこんなものなのか……。 殺伐とした世界の中で、唯一癒しになりそうな動物がメチャ不細工😢 犬?カバ?2020/05/20
ちょん
4
ジブリ博覧会でサイン要りでゲットした本でした♪ よくある設定、展開ですがそれなりに楽しめました♪2015/10/25
nightbird
4
その気になったら5倍くらいの分量にできそうな話を少年と少女のめざめと成長と選択の物語に絞って超コンパクトにまとめてある。さらっと読める静謐できれいなディストピア物語。種田陽平の絵が魅力的。文章担当してる方はふだんノベライズ等を書いてる作家のようだけど、シンプルな文章で悪くない。2015/10/21