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内容説明
アベノミクスの成否は金融政策にかかっている。はたして「異次元緩和」は成功するのか? 五つの切り口で異次元緩和の実像に迫る。
1.日銀総裁・黒田東彦が踏み込んだ異次元緩和の意味と背景。
2.なぜ安倍首相は、異端の政策とされてきたリフレ政策を掲げ、黒田を日銀総裁に起用したのか。
3.異次元緩和を実現した黒田の人物像。
4.世界の中央銀行の歴史を振り返りつつ、「通貨の番人」としてインフレと戦ってきた日銀の金融政策の歴史と理念を概観する。
5.なぜ黒田は、日銀という堅牢な組織を動かし、金融政策の転換が実現できたのか。その舞台裏に迫る。
異次元緩和は、人々の期待に働きかけて物価観を転換し、デフレを脱却するという壮大な実験だ。その行方は私たちの人生を大きく左右する。その意味を考えるための大きなヒントがここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらお
9
ん~~~。黒田バズーカ―を使うに至った一連の流れや彼の経歴は書いているけれど、異次元緩和の効果は道半ばというしめくくり。特に目新しい情報もなく・・・。デフレ脱却を目指して2%のインフレターゲットを設定し、日銀が国債を買いまくる。確かに日本株は約2倍伸びた。その恩恵を国民は受け、購買意欲が上がってきているだろうか?と考えると、そうは思えないのである。現在も原油安からインフレ率は思った程伸びていない。そして、考えておかないといけないのが出口戦略。日銀は大量に買った国債をどのように処理していくのだろうか?2015/11/01
駒場
2
「最近ニュースによく日銀って文字出てくるよな」「黒田総裁って何者?」「なんか気付いたらQQEが始まってたんだけどどういう経緯で始まったの?」レベルの、時事問題をちょっと深く知りたい大学生、社会人あたり向けの軽く読める本。黒田総裁の経歴、安倍首相がリフレ派に傾倒していく様子は勿論、物価の番人たる日銀の安倍政権への反抗などわかりやすく解説しているので、リアルタイムでニュース追っかけられなかった人にすすめる。金融理論というより、政治の本ですこれは2015/11/25
スプライト
0
黒田総裁誕生の過程から、バズーカ第二段までの流れを分かりやすく説明している。総裁誕生の過程は面白いし、異次元緩和の高揚感から、それがしぼんでしまった今までを改めて振り返ることができた。2016/04/17
Miyuki Yokoshima
0
評価:★★★★2016/03/05