屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方

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屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方

  • ISBN:9784062193429

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内容説明

「シンプルな生き方」を具体的に示し、フランスを中心に世界中に信奉者を増やしているドミニック・ローホーさんが、初めて自らの家をとおして幸福になる住まい方を教えます。ローホーさんはパリの住まいを、ブルジュアの屋敷だった建物の屋根裏部屋にしました。家が大きいから幸福というのは幻想です。大きな家でエネルギーを消耗するより、小さな住まいで持ちものも少なく幸せ多く暮らしたいもの。そのためのシックなインテリアの工夫も具体的に伝授しています。小さな部屋がもたらすものは、自由、心の安らぎ、自らのエネルギーの充電……。精神の豊かさだけでなく、経済面や時間の束縛からも解放されます。たとえば、「分相応」をあえて格下げした生活もひとつの選択です。将来への不安感を払うきっかけにもなるでしょう。何か足りないという悩みや不安が減り、時間にゆとりももてるのです。小さな暮らしでの自立した生活が、友情、恋愛、家族といった人間関係をより深め、孤独さえ豊かなものにできるでしょう。小さな暮らし方を選んだ人は、自分の生き方に満足できるとともに、向上心や謙虚さ、控えめな姿勢を尊ぶ心が生じます。そんな、小さな美しい暮らしをどのように手にし、それを磨き愉しむか、本書で知ることができるのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

153
住まいは広さや装飾より、居心地のよさが重要です。たった一畳であっても自分の空間を保つこと。生活様式の遊牧民化ノマドはこれからも進んでいく。私たちは家や物、金銭の使い方について真剣に考えるが、時間は再生不可能であり経験は貴重です。孤独の時間をひとりで生きていくことができて初めて、人を抑圧することなく全てを愛せるのです。…精神性の空間。中庭の水溜まりはそのままにしてください。私はそこに雨粒が丸い輪を描くのを見るのが好きなのです。陰翳礼讃。心の豊かさとは、狭さや薄暗さ、静寂にある。心と体の深淵に浸るためにある。2021/11/23

ぶんこ

62
外国の方が日本に来ると、その暮らし方のシンプルさに憧れるのが理解できるので、著者がこういった本を書かれた思いに共感できました。特に嬉しかったのが「陰翳礼讃」に触れていたところです。何も置かれていない畳の間に床の間に掛け軸と一輪の花、障子からもれるあかり。歳とともに日本の良さに感動するようになってきました。日本の迎賓館は赤坂ではなく京都の桂離宮にして欲しい。そんな思いがふつふつと湧いてくる読後でした。2018/08/01

emi

55
家という場所であり空間をコンパクトにするとどんなことがいいのか?という主張の一冊です。多分この内容全部を肯定する日本人はそう多くはない気がしますが、共感するところも。読んでて思ったのは、サザエさん一家ってあの面積にしては住んでる人が多いのに、狭さを感じさせないのは和室だからなんですね。清貧という言葉は私は好きじゃないけれど、言うなればコンパクトで多機能ならいいのだと思います。単に狭い或いは広い空間だからいい悪いじゃなくて、どれだけ手間をかけて愛おしむか。むしろ片付けという物の取捨選択が最初じゃないかな。2016/05/18

野のこ

52
「体の精神と安らぎ」「小さな住まいだからこそ軽く生きられる」私も小さいけど清潔でシンプル、居心地のよい空間に心がけているし、孤独好き、沈黙の時間、共感するところも多かったです。「夫婦でも私生活と自由を確保する権利」共同生活を穏やかにする秘訣だなぁふむふむ。「円満な別居夫婦」はちょっと嫌。千利休の「あなた様のもっともお好きな花をご想像で活けてください」うーん…お花は活けてほしい。『魔女の宅急便』のキキの住まいを思わせるような屋根裏部屋は子どもの頃にいや、何気に今も憧れます。 2017/02/24

キラ@道北民

48
「小さな家」を選ぶ。すると、ものとのつきあいから、時間の使い方、お金、孤独、自由、人間関係まで変わり始め、自分の生き方に満足できるとともに、向上心や謙虚さ、控えめな姿勢を尊ぶ心が生じる。周りを囲まれた狭い空間の居心地良さ、好きな物だけに囲まれた生活への憧れがある分、無性に断捨離したくなる本でした。場所がある分、物を溜めがちな我が家。処分に煩わされることなく暮らしたいものです。2018/10/04

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