角川学芸出版単行本<br> 激安食品の落とし穴

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角川学芸出版単行本
激安食品の落とし穴

  • 著者名:山本謙治【著者】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • KADOKAWA(2015/10発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784046533395

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内容説明

298円の弁当、3パック57円の納豆……。なぜ、安い価格で食べ物が提供できるのか? そこには、第一次産業からの買いたたき、水増し、添加物による代替など、日本の食文化を脅かす「罠」が隠されていた――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

132
{2015年} 安いものにはそれなりの「安い理由」があって、高いものには存在しないある種の欠落があるものなのだ。「ある商品がえらい安い」と思ったら、「材料の原価を下げる」(品質の低いものを選ぶ)、「人をいじめる」(人件費を下げる、取引先をいじめる)、「ウソをつく」(偽装)のどれかに当てはまる。餃子やハンバーガー(外食店)、298円弁当、納豆や豆腐やたまご(日配品)、の他ハム・ソーセージ、惣菜、調味料などにも触れている。何らかのカラクリがなければあの価格はあり得ない訳ですよ!2015/12/06

ホークス

47
仕事の本。事実を知る事が現状改善に繋がるという考え方と現実的な実証主義に共感した。食品は衛生管理が難しい反面過当競争になり易く、安全を得るには作り手の誠実さを確保する意思が必要だ。又本書に詳しい様に、安過ぎる食品が本来の品位の物を駆逐してしまう現実がある。このままではニセモノしか残らない。安全と品位は流れに身を任せていては得られない。価値観は多様で100%の正解は無くても、自分たちで議論して決める事に慣れる必要がある。簡単ではないが、膨大な「流れに身を任せる故のコスト」を減らす道でもある。2018/02/12

fwhd8325

25
確かに、私たちは安いものを追い求めてしまう。それはここでも一つの例としてあげられている、スーパーマーケットの存在がある。そして、それが結果的に本来ものと違った製品となってしまっている現実。元々、それが当たり前とされれば問題ないのかもしれないが、それでは、あまりにも寂しい。食文化というように、れっきとした文化なのである。個人的には、油が一番の関心事なのだが、たまごも醤油も酢も気になる。安いものを疑っていた時代もあったように思う。どこからか、バランスが崩れてしまったのだろう。2015/12/24

MOKIZAN

24
詰まるところ加工食品は、より大衆の求める型に日々進化し続けているということですね。原形が何なのか解からずとも、「より安く」を求めて止まないお客様達の熱望に応えるため、新たな細工が施されてゆくのは、加工側だけが悪いんじゃないと思う。どちらがというわけではないけれど、「貧すりゃ鈍する」んだな。この本、いやなことばかり書いてるわけではありません。調味料の章はとても興味深かった。横浜町の菜種油は優れものだったんだ、花畑見て良しとしていた。「知久屋」のコロッケとメンチカツは、なんとなく昔の味だなと思ってはいたんだ。2016/03/06

かめぱぱ

22
図書館借りで。何でも安ければいいと買ってしまっていたけど、これを読んだら確かに安いだけじゃダメだなーとか、何で安いのかなーとか考えてしまう。スーパーで表示が気になるし(笑)。食品自給率と力の話も考えるところあり、さらにエシカルなんて知らなかった…。そんなことも踏まえ、ためになること多かったな。2017/03/12

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