内容説明
空港に近いホテルで電話をしていた男が〈象〉（エレファンタ）という謎の言葉を残して消えた！ そこに偶然出くわした私（作家）は、その後、男に会う予定だった大学助教授の論文の行方を追ううちに、美人全裸殺人現場に遭遇した。古来よりキリスト伝説のある東北の地を舞台に、著者が描く異色の長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羽
1
随分と前に半分くらい読んでて、そのまま積んであったのをもう一度読み直し… と思ったらちゃんと話覚えてたのでキリのいい章の頭から続きを読んだ。某予備校の世界史講師であるS師（わかる人にはわかる笑）の授業中に、こんな本がありまして、と紹介されていたのをネットで入手して読んだ次第。いや、面白い。師の授業中にキリストの謎自体については大方聞いていたのだけれど、改めて活字で読むと、信憑性とかは一旦脇に置いてめちゃくちゃ引き込まれて一瞬で読み終えてしまった。（大学がキリスト教系なので学内で読む背徳感はあった、一応。）2019/04/25
