内容説明
バラバラ殺人、毒殺、古典的な紐による絞殺、自動車による轢殺、業務上過失致死……殺人行為は、この世に生きる人と人とのかかわりの極限状況を露呈する。同時に、人間が内に持つ、得体の知れない深淵をかいま見せ、時代と文明をも象徴してあらわすものである。小説、評論で活躍する著者が、人間と文明を考察した迫真の衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
3
出産時の医療事故で死んだ妻の裁判闘争中に娘が拒食症で死んだエピソードには分厚い本を投げ出してぐああああと悶え転げ回りたくなった。殺人そのものよりそこに至るまでの家庭状況などに力点を置いた870p超の力作。94.3.20読了の再読だが当時より日本の事件に興味深まってるためより理解して読めた2011/09/22
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
2
2003年2月25日
タケミチ
2
大変な労作。写真や図などは全く無く、900ページ近く延々文章のみで日本で起きた殺人事件の紹介をしている。関係者へのインタビューもしっかりとなされていて、特に文句ない。人間の愚かさ哀しさ面白さが詰まっている。2013/09/20
VC
1
昭和の殺人事件を取り上げた一冊。特に憑き物系に関して記載されているのは珍しく興味深い。2025/04/15
ニョンブーチョッパー
1
○2002/04/19