内容説明
周辺国や過激派組織が国際秩序の変更に力づくで挑み、戦争の形態も激変しつつある現在、日本は安全保障体制の弱点を修正できないままでいる。同盟国・米国は、財政や戦争疲れによる制約が高まっているが、安保政策をめぐる日本の国論は深く分断され、厳しさを増す国際情勢に対応できない状況だ。本書は、いま世界では何が起き、どんな安全保障上の脅威があり、日本人の命と平和を守るために何をすべきなのか、国際政治、軍事バランスの観点から説き明かす。現実的かつ骨太の軍事・安全保障論を提示する全国民必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
8
第1章「近未来シナリオ」のようにならないことを願う。それには「国民自身が安全保障に『当事者意識』を持つこと」が必要か。「国民安全省」はいいアイデア。2015/10/24
jiangkou
7
日本を取巻く安保情勢特に日中米露のバランスを見据え安保の考え方、必要な政府機構、自衛隊の活用について著者の意見を開陳したもの。面白かったのは自衛隊は対中で質で勝ってもミサイル、戦闘機の量的飽和で負ける、そもそもクリミアのような非正規軍侵攻をされれば負けるといった話。どうしても正規軍のバランスを考えてしまうが死角が大きいことを認識した。考察自体は新聞記者らしく、総論、概論が先行し専門的な裏付けは無し。コラム的に読むのは面白い。2018/09/02
A.G
4
トランプ政権誕生により「終末時計」が残り2分30秒となった。実際、シリアでの化学兵器の使用、アメリカによる爆撃、米ロ対立の深刻化、北朝鮮の挑発行為などキナ臭い雰囲気が世界に漂っている。このような情勢の中、日本人はのんきすぎるのではなかろうか。もし中国に複合戦を仕掛けられたら、日本はたちまち占領されてしまうという筆者の意見に深く共感した。もちろん平和が一番なのは言うまでもない。しかし、平和は「一国で成せるものではない」ということを胸に刻むべきだろう。自分の身は自分で守るしかない時代が到来したのかもしれない。2017/04/16
はる
2
ちょっと偏った見方なのか、それとも信憑性の高い情報としてとらえるべきか。現在の世界情勢を見ている限り、なきにしもあらずなのかな。2016/04/14
富士山
2
宝島社等でよくある日中開戦の派手なシナリオ本かと思ったら、ロシアのウクライナ侵攻に大きな危機感を抱いた複合戦への警告本であった。事態は深刻で、早急に対策をとらなければならない。2016/03/05
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