内容説明
「モンスターU子の嘘」作者の悪女小説。
「演じること。それがわたくしのすべてです。女優・清宮朝子も藝の神様が与えて下さった役だと思い、一生懸命演じております。わたくしに素顔なぞいりません――」
誰もが目を奪われ、憧憬の眼差しを向ける銀幕のスタア・清宮朝子は、数々の名作を残すも、突如、姿を消してしまう。
それから、月日の流れた平成二十五年春。ある保険会社のテレビCMを機に再燃した清宮朝子ブームを背景に、彼女を大伯母にもつ女優・清宮凜子、そして彼女の母で元女優の清宮祥子は、某テレビ局の開局六十周年期年のドキュメンタリードラマ「清宮朝子を探して」の製作記者発表会見に臨んでいた。伝説の女優を係累に持つ凜子が、再現ドラマで朝子を演じるという話題性で、多くの報道陣が詰めかけていたのだ。半世紀を経て、謎の失踪を遂げた朝子の狂気の第二幕が今、上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YH
3
戦後、女優として、政財界やGHQをも手のひらで転がすかのような朝子のしたたかさ、そしてそれができた時代が好きだ。母に対する祥子の複雑な気持ちは良くわかるなと思った。2024/03/16
JKD
3
女優病という言葉がしっくりくる感じ。それにしても祥子は自己嫌悪が激しすぎる。確かに辛いことが多々あったと思うがそこまでネガティブにいかなくても・・と思う。前作「モンスターU子の嘘」はある意味爽快で面白かったけど、今回のはちょっと暗かったかな。2015/10/11
YH
1
まあまあ。女優、女優と繰り返されるのがちょっと鬱陶しい。でも、どことなく「愛のように幻想なさい」的な匂いがしてストーリーとしては嫌いじゃない。2016/04/03
読書と紅茶🥰
1
U子なみの勢いはなかったものの、芸能界の暗黒部分は良い感じに出てると思う。性悪女がたくさん登場するものの、天誅されるわけではないので読んであまりスカっとはしない。2015/12/31
ポケット
1
突如姿を消してしまった女優 清宮朝子の ドキュメンタリーが企画された そこで 明らかになってくる数々のこと 演じることが仕事の女優 でも清宮朝子は違った すべてが女優だった 理解し難い まともな人間ではない 本性を知りたいと思いながら読んだが、 私にはわからなかった2015/11/23
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