内容説明
今年最高の感動超大作映画を完全ノベライズ。
杉原千畝は1900年、岐阜に生まれた。父親からは医者になるよう命じられていたが、語学への志高く、家出同然で上京する。外務省の留学生募集に見事合格、杉原は満洲の地ハルピンでロシア語を学ぶことになる。そのまま彼の地で外交官としてのキャリアをスタートさせた杉原だが、堪能な語学力と独自の情報収集能力でソ連との北満鉄道譲渡の交渉を成功させる。しかしソ連からは「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とされ、杉原はリトアニア行き命じられる。
リトアニアでも日本政府のために重要な情報収集を続けていた杉原だったが、1939年、ドイツがポーランドへ侵攻を開始し第二次世界大戦が始まると、ナチスの迫害を受けたユタヤ人の人々が、彼のもとへと日本の通過ビザを求めて集まってくる。政府に了承を得ようとする杉原だったが、もはや一刻の猶予もならず、自らの判断でビザを発給することを決意するのだった。
第二次世界大戦開戦直後、、軍靴の響き高鳴るヨーロッパ・リトアニアの地で、ユダヤ難民の人々にビザを発給し続け、6000人の命を救ったとされる日本人外交官、杉原千畝。彼の真実に迫る感動の超大作映画を完全ノベライズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
160
第二次世界大戦の際、ヒトラー率いるナチス軍の迫害から逃れんとするユダヤ難民6000人を、自らの判断でVISAを発行することで救った日本人外交官杉原千畝の話。いくつものかけがえのない命が一瞬で失われたあの時代の奇跡の行動、偉大なひとりの日本人。惜しむらくは映画をノベライズ化したからか、内容が薄く感じたこと。やっぱり原作ありきで映像化されるような、そんな本の方が好きだな‼️🙇2018/11/18
Willie the Wildcat
56
客観性と大局観。”ずれ”を意識する中、満州で部下が射殺されたのが転機。ヤン、イリーナ、そして幸子の覚悟を目の当たりにし、世界を変えたいという自身の信念を問い直す。周囲へ齎す”変化”。 特にグッジェの吐露と「命のリスト」が印象的。収容所生活に、外務省退官。生前に贈られたイスラエルからの表彰が、全てを物語る。2139枚のビザ。たかが紙切れ一枚、されど紙切れ一枚!返す返すも考えさせられる”没後”の外務省表彰。戦後55年?何かが違うのではないか・・・。母国故に寂しいものがある。2016/01/06
ともとも
32
時代や運命の儚さ、国、組織、戦争の不甲斐なくも愚かさを 感じつつも、それでも、命と人と大切にし、そしてそれを愛した。 その姿勢を曲げずに、真摯にまっすぐに立ち向かい、例え自分が報われなくても 多くの人を救った。 人として大切なことを失わず、勇気を持って立ち向かう。優しさと強さを兼ね備えた 行動こそ、多くの人に感動を与え、後世にまで語り継がれていくのだろうなぁ~と 思いながらも、そして、戦争や差別がこの世から完全に無くなればよいということを ただただ願うばかりでした。2016/09/25
朗読者
25
感動☆5つ。 命のビザ、杉原千畝さんの半生を描いた作品。 映画も素晴らしかった。 外交官でありながら、外務省に逆らいながらも、ユダヤ人難民を救った千畝さん。 これは正義感だけでは成功しない。失職してしまっては実行できない。ビザを無効にされてしまっては命を救えない。それを成功させるには機転もあり、正確な状況分析と読みもあったことを知り、本当の偉人は正義感だけではなり得ず、ビジョンも知性も日頃からの情報収集も努力もあっての偉業だったことが良くわかりました。 杉原千畝さんは日本人の誇りです。2021/09/05
ネコタ
22
映画をノベライズしたもの。映画館での感動がよみがえる。世界中から賞賛されたのに、ユダヤ人を助けた外交官がなぜ外務省から非難されたのか。その名誉が回復されたのもつい最近のこと。2016/06/07
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