内容説明
守護獣と契約してしまい、伯爵令嬢の身代わりに〈天空城〉に出仕したティナ。御曹司の求婚攻撃をかわしながら社交界デビューを果たすが、その席上で王都襲撃計画を知ってしまう。レギオンと共に容疑者を探るうちに、名目上の“婚約者”であるレギオンの兄・ルーファスと出会ったティナ。だが、レギオンの孤独な立場を知ったティナは彼にどんどん惹かれていき……。果たしてティナの運命は!?
目次
序章 うごめく捕食者の影
第一章 社交シーズン、襲来
第二章 優しい檻
第三章 迫る期限
第四章 残酷な希望
終章 青年たちの選択
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
27
天空のお城と聖なる獣を巡る淡い恋物語の完結編。ついに自分の意思を固めたティナと訳の分からない感情に向き合うことを決めたサイラス。でも他の面白半分、打算半分だったメンバーも本気モードになってきたりして。心が揺れ動き、そこだ!っていう瞬間があるのが面白い。青い空をぷかぷか行くはずだった二人の行く末には暗雲が立ち込めて……?舞台設定が面白いのでやっと整ったと思ったところでの完結はちょっと残念かも。毎回毎回危ない事に向かって全力疾走してしまうヒロインの今後は大分心配になりました。どの立場になるにしても心配ですー。2018/12/31
ぐっち
15
年下系・セドリックがなかなかいいひっかきまわしっぷりで面白かったです。お兄様は登場したけど、そんなに迫ってくるわけでもなく、レギオンも押しが足りない・・・。まだ完全に終わってない気もするのですが、続編どうでしょう?2016/12/10
いわいわし
11
作中ではあっちでもこっちでも不穏な動きが満載。でも不安感煽りまくりなあとがきが一番不穏でした、第2巻。続きが出るとは明言されていません。しかし、更なる登場人物と一層複雑になった相関関係、またもや陰惨なものが見え隠れする背景等々、続編ありきな内容となっています。その為、展開は中盤まで遅くて、痴女認定思考のループがくどかったです。今後安全過ぎるドーベルマンが自立しようとする子兎を捕獲、捕食していく様が読めるのかどうか。しばらくはやきもきとした日々が続きそうです。2015/11/10
でんか
9
蔵書整理で再読中。シリーズの2巻目。前巻から続いたままの話は今巻でも解決せず、っていうか、内容的には尻切れトンボなのですが、続刊が出てないところをみるとこれで終わりなのだろうか。この巻の方が、物語としてはまっすぐ道があって読みやすかったです。ヒロイン・ティナをめぐって、国と人が入り乱れて争う構図。味方なのか敵なのか、容易にひっくり返るので、そこの軽さがいただけないかな。もうちょい、裏切りの重さを書いて欲しい。簡単に寝返りすぎだ。設定そのものは好きだったので、続刊が出たら読みたいがたぶんないのでしょうな。2017/11/06
梅みかん
6
前回より甘さが増して、ティナもレギオンも自分の気持ちを自覚。前途多難だけど、それを乗り切った二人がみたいので、続編待ってます。2016/01/17