内容説明
昭和4年(1929)、旧皇族・久邇宮家に生まれ、皇族として海軍兵学校に学び、ビジネスマンとして戦後を生き、そして伊勢の神宮大宮司を務めた著者が、激動の日々、そして思いの丈を語り尽くした珠玉の書。曽祖父・久邇宮朝彦親王、祖父・久邇宮邦彦王、父・久邇宮朝融王と続く久邇宮に生まれ、昭和天皇・香淳皇后の甥にあたる著者が、戦前の皇族の暮らしぶりや、少年皇族として目の当たりにした戦前・戦中の日本、宮中某重大事件などの真相、軍の要職を務めながら日本の苦境に心を痛めていた皇族方の素顔、自らの海軍兵学校での思い出、さらに戦後の経験などを、余すところなく綴る。また、皇籍離脱について、靖国神社のこと、さらに伊勢神宮の大宮司も務めた経験から実感した「神道の心」まで、率直な意見を披瀝。戦前から戦後の日本の姿を知り、これからを考えるための貴重な証言である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿
12
旧皇族の戦前・戦中の生活に興味があって。家系図を付けてほしかったなぁ。2016/09/14
鈴木貴博
1
久邇宮家に生まれ、皇族として少年時代を過ごし海軍兵学校で学び、皇籍離脱後は会社員として過ごすほか元皇族として神宮大宮司などを歴任してきた著者の回想録。自身が成長してきた時代に対する所感、いろいろと言われる久邇宮三代に対する家族としての思いなど、興味深く読む。2024/02/07
すいか
1
戦争経験者としてごく当たり前の考え方も現代日本では非常にリベラルに見える。いかに社会の右傾化が進んでいるのかよくわかる。2015/11/23
チョビ
0
久邇香水の息子さんで、香淳皇后の甥の方の一代記。戦後の一族にとってはマイナスの歴史を、自分のサラリーマン出世でオブラートに隠していて、だんだん面白く無くなる(笑)。兵学校に行っていたキャリアからも「一市民」としての一言に関しては、二枚舌な部分もありサラリーマンでうまくやってたんだろう、ということがよく分かる。そもそもご勤務されていた会社が因縁の仲なんだから、もう、笑うしかない。2015/07/30
はちがみっつ
0
戦前は皇族として海軍学校で学び、戦後皇室離脱に伴い、会社員、神宮大宮司と役目を果たした筆者の、回顧録。 戦争について、海外を回った会社員としての広い視野での思想、更に神道と世界的な宗教観など、中々深い考察だった。2023/09/25
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