内容説明
眼鏡型の携帯通信端末「サイグラス」が人々のあいだに普及したある日、見習い寿司職人・和泉淳がアイドルになった恋人の笹村灯里とデートすべく渋谷に向かっていると、謎の電話が入る。「渋谷へは絶対行くな」という警告を無視した淳を待っていたのは、殺人未遂犯としての緊急逮捕だった。まったくの冤罪だったにもかかわらず、なぜかネット上には犯行声明が事前に流れており、さらにハチ公前のスクランブル交差点で逮捕された際の映像がネットで拡散すると、淳のプライバシーは晒され、執拗な個人攻撃が牙をむく。次々と罠にはまっていく淳を助けようと集まってくる人々もいるが、いずれもどこか怪しげで、ますます窮地に立たされていくなかで、恋人のアイドル笹村灯里は淳の味方だった。ところが、見えない圧力が……。いったい誰が、何のために淳を陥れようとしているのか? 淳と灯里は窮地を脱することができるのか? 近未来ネット社会の闇と恐怖をリアルに描くサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
55
前から知っていたけどこの作者、氏名音読時の自分との合致率(位置も考慮)66.6%なのだった。不一致2文字がどこなのかは秘密。2018/12/01
ぴ〜る
4
人と向き合って目を見て話す事!とても大事だと思った。ネットの世界で一人歩きしてしまう冤罪はとてつもなく恐ろしいと思う。そしてネットの世界だと面と向かって言えない中傷やそこに尾ひれがついてしまう事の重大さや怖さ考えてしまった。2015/10/21
Junichi Yamaguchi
4
『つながり』… 個人的には、何故か苦手意識のあるネット社会… 何にでも表と裏はあると思うが、裏の恐ろしさを十分に感じることができた。しかし、その一方で生の声で繋がる家族や仲間を思い返すことができた。2015/10/06
ナギ
4
冤罪怖い。2015/08/17
けんたん
3
いつも誰かに見られている。そんな世界で敵ばかり増える状況はとにかくきつい。冤罪も怖いけど、責任の無い興味と悪意が怖い。2015/09/19




