講談社学術文庫<br> 酒池肉林 中国の贅沢三昧

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講談社学術文庫
酒池肉林 中国の贅沢三昧

  • 著者名:井波律子【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 特価 ¥522(本体¥475)
  • 講談社(2015/10発売)
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  • ISBN:9784061595798

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内容説明

中国の厖大な富が、大奢侈となって降りそそぐ。甍(いらか)を競う巨大建築、万余の船を浮かべる大運河。果てしない宴と後宮三千の美女、美食と奇食、大量殺人・麻薬の海。そして贅のフロンティアを心に求めた精神の蕩尽まで。紂王(ちゅうおう)・始皇帝・煬帝(ようだい)などの皇帝から貴族・大商人へと受け継がれ、四千年を華麗に彩った贅沢三昧のなかに、もうひとつの中国史を読む。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

105
中国4000年、贅沢三昧を尽くしたもうひとつの中国史。◆大陸の皇帝、貴族、商人の贅沢三昧はスケールが違う。その姿に呆れるか、うらやましく思うかは読者次第だが、悲しいかなこうした贅沢三昧の日々は長くは続かないのが世の常。◆中国最古の王朝・殷の紂王は、財宝や穀物を集め、庭園や建物を拡張し、各地から集めた野獣や鳥を放し飼いにした。酒を満たした池を造り、樹々に肉をぶら下げ、裸の男女が遊ぶ姿を観て楽しんだという。これが世にいう「酒池肉林」。以降、こうした皇帝が破滅し王朝滅亡になるケースは西太后の時まで繰り返される。2020/07/03

金吾

24
贅沢という観点からみた中国史です。皇帝、貴族、商人、宦官等異なる階層ごとの贅沢が簡潔にまとめられています。西門慶の話が面白かったです。2022/06/12

ソルト佐藤

8
登録忘れ。このくらいだったはず。さすがは大陸の贅沢スケールが違う。皇帝の贅沢はスケールがでかすぎて、そんなに必要?になる(笑 ただ、その贅沢が返って国家事業になり後世への礎に意図せずなってしまうところが面白い。貴族の悪趣味な贅沢。本当に無駄な事ばかりで、ちょっと霹靂。証人の贅沢になるとやっと、これくらいはいいかなと(笑 でも、それは島国の人間は、やっぱり、そんなにいらんやろー(笑 でも、一番やりたい部分かな。と、散々物理的にどうしようもない贅沢を見せられてきたところ。最後にある意味本当の贅沢を書いてくる。2024/08/15

壱萬参仟縁

6
高校世界史必修だが、内容は非常に中国史の中では面白く、生徒が食いついてくるような内容も書いてある。で、学習指導要領の内容からかなり外れるとかなんとかいって、教師は取り上げないだろうが、意欲的な生徒は借りて読むとよい。何が面白いかって、日本の「ノーパンしゃぶしゃぶ」とかいうのがあったな。あんな感じのバブリーなムードが伝わってくるし、「五石散」は知らなかった。これは、鉱物の石鍾乳・石硫黄・白石英・紫石英・赤石脂の調合麻薬で砒素入り(206ページ)。使うのはイケメンで、ブサメンは酒に流れた(211ページ)。2012/10/06

nizi

4
なんか学術文庫というより新書みたいな書き口だと思っていたら、元々新書だった。よほどの豪遊、巨大建築物が載っているのかと思ったらそうでもなくて拍子抜け。なにより建築物でも料理でも、想像図や再現図が載っていないため半端に終わっていた。あと張献忠の逸話とか必要か?2025/04/01

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