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内容説明
ノバルティス社のデータ改竄(かいざん)なんてかわいいものだった――なぜ、科学者たちはうそをつくのか。STAP細胞事件、ノバルティスファーマのデータ改竄事件、厚労省が記者発表したギャンブル依存症問題……とにかく捏造や不正が多すぎる。日本では犯しやすく、発覚してもペナルティが甘いからではないか。そして、根本的なところでは、日本の「複雑怪奇な研究費助成システム」が原因といっていい。研究者たちはどうやって人を騙すのか。どう切り抜けようとするのか。本書では、世間を騒がせた事件を中心に解説し、現状を暴いていく。どこまでが単なるミスで、どこからが犯罪になるのか。過失と不正の評価をわかりやすく表にした。絶対にやってはいけない掟とは何か明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きぅり
3
研究関係の端くれ(研究職ではないけど)として、様々な研究に対するリテラシーの入門書としては良かったと思う。文中にある「事実認定機構」はジョージオーウェルの1984の真理省を思い出した。中身は違うけど。2015/10/14
sober
2
STAP事件などの研究不正が、何故どのように問題であるのか、わかりやすく論じられています。モード論やポパーの科学哲学に通じる項目もあり、理解を進めることができました。某サイトのレビューを読むと、アジア問題への作者の感情論が入り交じっているのでは、といった批判もある。しかし、そのこと自体が史学におけるイデオロギーの問題を浮き彫りにしているように、私には思え、社会科学のあやうさを改めて感じることができて、却ってよかった。2015/10/31
すがの
2
STAPをはじめとする、科学の不正を扱う本だが、本の末尾において、日・中・韓の共同歴史研究について「日本は(まともな国であるからして当然であるが)確認できる事実や補強証拠をもとに論文の執筆がなされ、当然ながら政治的圧力などが存在する余地はなかった。ところが、政治的圧力が事実に優先する、まともな研究とはいえない論文を提出する国も存在するわけで、そのような国と共同研究ができると信じたのがそもそもの誤りであった」と書き、わたしを失望させてくれる。悲しくなる。2015/09/24
あとも
2
論文にうそがあっても見抜くことは難しい。 薄々そうじゃないかと思っていたが、断言されちゃうと怖いな、と思う。 発表された論文は、他の論文で引用されたりして、ものによってはデファクトスタンダードになっていくわけで、そうやって積み重なった知識の我々の文明が成り立っていると思うとさらに怖い。2015/09/18
subabai
1
研究者やメディアによる不正の原因などを教えてくれる。研究者のような賢さの頂点にいるような職業の人が明らかなウソをつく理由、慢心、虚栄心があるのかな。保身的になるのもわかる。日本社会において地位が高いと感じる職業人は1度のミスで終わる。これが致命的ではないか。 小保方氏の裁判についてはすり替えが見事。有能な弁護士がついたのだろう。 筆者の口の悪さもこ気味良い。章末の注釈も全て目を通してしまうほどに。2026/04/02
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