講談社学術文庫<br> トウ小平

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講談社学術文庫
トウ小平

  • 著者名:矢吹晋【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 特価 ¥550(本体¥500)
  • 講談社(2015/10発売)
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  • ISBN:9784061596108

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内容説明

「綿中に針を蔵す」(当たりは柔らかく芯は硬い)と毛沢東に評された稀代のリアリスト、トウ小平。「白猫黒猫」論の徹底した柔軟思考と、「発展」を目指す鉄の意志とが、百年変わらなかった中国を巨大経済国家に変えた。若き日のパリ留学。蜂起。3度の失脚を乗り越えて世界を牽引する経済建設へ。毛路線を覆し、現代中国の父となった「小さな巨人」の全貌。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

7
これだけ波乱万丈の人生を送りつつ、長生きして天寿を全うした人も珍しいのでは。ただ、内面が語られることがほとんどなく、事跡を淡々と追う感が強く、印象は弱い。文庫で描くのは無理があるのでは。2015/07/01

politics

3
「小さな巨人」鄧小平の出自からその長い生涯を纏めた評伝。三度に渡る失脚を経ながら三度復活し、毛沢東以後の中国政治を率い、改革開放を展開、現代中国発展の礎石を作った人物度と言うことは間違いない。天安門事件における鄧小平の行動については他書での見解も交えて評価しなければならないと思う。習近平は鄧小平の気づいた繁栄の上で再び毛沢東に近付きつつある。毛沢東と鄧小平、二人の指導者は、今現在の中国を分析する上でも何かしらの示唆を与えてくれる。功罪の双方を的確に見定めて。2024/04/13

芦田均らしきサムシング

2
自分が読んだのは1993年刊の新書版なのでまだ中国の経済成長は本格化しておらず、鄧小平は存命中という状況で書かれた本であるが十分面白い。文化大革命の収束からの鄧小平の政権掌握、80年代後半からの改革派としての保守派との闘争と妥協、そして天安門事件への経緯と処理が短いページで把握できた。特に後者の2つについては現在共産党首脳部の動きの原型を見いだせる。一つ難点を挙げると、鄧小平の共産党入党から中華人民共和国成立までの流れが予備知識のない自分には把握し難かった。2012/04/18

晴天

1
毛沢東と鄧小平との間には多くの共通点と相違点とがあるが、とりわけ特徴的なのは前者が最期まで複数の要職に付いていた為、権力の空白とそれに伴う混乱とをもたらしたこと、後者が後継者選定には様々な苦難に直面しつつも存命中に禅譲して一党員として没したことが大きい。毛沢東も含め偉大な指導者であっても、晩年は事理弁別能力が衰えても、あるいは衰えたが故に権力に固執し、手に入れたものを手放すことを拒絶して晩節を汚しがちだが、それを避けただけでも鄧小平の特異性が窺える。2024/01/25

Masayuki Shimura

1
【小さき巨人】鄧小平に関する研究書としてももちろんですが、鄧小平を軸として眺めた中国共産党に関する研究書としても実に魅力的な作品。権謀術数の渦中において、力のバランスを保ちながら自身の方針を通すことに苦心する、鄧小平の卓越した政治家ぶりが窺えるかと。初版から若干時間が経過した一冊ですが、古さを感じさせない作品でもありました。2018/02/26

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