ハヤカワ文庫FT 仮面の帝国守護者 下

著者名：サバア・タヒア【著】/原島文世【訳】

早川書房（2015/10発売）

• ISBN：9784150205812

内容説明

ブラッククリフ軍学校では、エリアスをはじめとする四人の成績優秀者が死闘を繰り広げていた。新たなる至高の帝国守護者を選抜する〈試練〉で勝利を得た二人には、新皇帝と副官である血百舌（チモズ）の地位が約束されていたが、敗者の二人を待っているのは死だった！　一方、奴隷に身をやつしたライアは、ついに女校長の秘密を突きとめる。それは帝国の根幹を揺るがす恐るべき計画であった……数奇な運命に翻弄される若者たちの運命は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[宇宙猫]

★★　本国ではヤングアダルトだそう。それなら内容の薄さも納得。しかも、続きを書く気満々な終わり方に、読み終わって「へ？」となった。それなりにでも終わり感が欲しかったよ。

2016/04/23

[しゃお]

徐々に明かされる世界の秘密と共に、エリアスとライア、それぞれの立場で気になる異性がいつつも互いに惹かれる様子を合わせて、終盤に向けて特にエリアスにとって過酷な運命に立ち向かう事になる展開にハラハラドキドキ感は増していきます。しかし、そこで迎える結末は、おっと、これってシリーズものだったの？いろいろ謎を残したままで、主人公たちの関係も何一つはっきりしないまま。巻末の解説には何も書かれてないけど、この先ってあるんですよね？しかし・・・続きが出たら日本でも紹介してくれるんでしょうか。たのみます、ハヤカワさん！

2016/05/12

[ゆうり@日常垢]

近年読んだ海外ファンタジーの中で一番面白かった。続きが気になる。

2017/09/14

[じぇろポーta]

デビュー作ってこと考えればなかなかの出来。お話は思いっきり次回へ続く！で〆てるのでもどかしい。帝国の体制を変革ないし革命を起こす話と妖魔の王の軍勢と戦う話を平行していくのかね。絶大な力を持っているようでいて、意外と抜けてるところのある敵役たちが人間臭いと言えば人間臭い。武人帝国成立の伝説も卜占官と夜の運び手の関係がまだ不明瞭。どうやら現在では両者は対立しているようだが？本国では最近第2部が刊行されたようなので日本でも翻訳が出ることを願う。

2016/10/23

[Hadsukichi]

人物の心情描写に情景描写...迫力ある文章に上下巻ほぼ一気読み。だんだんと強くなるライア、自分の道を歩もうとするエリアス。彼らはこれからどうなっていくのだろう。続編があるような終わり方で、これはシリーズものなのだろうかともにゃってるんだけど...。シリーズなら、是非、続きを翻訳していただきたい。

2016/09/03