内容説明
「えっ、ムカデが薬になるの!?」「幽体離脱は肝臓病!?」中国四千年の歴史の中で様々な試行錯誤を経て発展してきた漢方は、深く調べてみると常識をひっくり返されるような驚きの理論や品目、逸話がたくさん。「効率」「正しさ」「固定観念」にとらわれずに頭と心をやわらかくしておき、「人生を楽しむ」ことこそが漢方医学の神髄――そう唱える専門医が、漢方にまつわる「おもしろくてためになる」とっておきのエピソードを紹介するエッセイ集。これを読んで頭の体操をし、スッキリ気を楽にしておけば、ストレスになんて負けない人生を送れるはず。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネオ
25
図書館本。中島たい子著の漢方小説を読んで、もう少し知りたいなと思い手にとりました。身近なものからマイナーなものまで漢方薬についてあらゆる視点から語られている。読み口は軽いので読み易い。珍しいとこで古銭、人魄、阿魏、太歳などから、処女鑑定や親子鑑定、蠱毒にまつわる話、毒にまつわる話、エクストリームな話、人面瘡、華佗や太宗など歴史的など話などなど漢方薬への意識が変わります。2017/02/04
Salsaru
8
材料と歴史がメインで薬と効能の解説をする。材料の説明は虫が苦手だとグロテスク。期待していたものと違った。2015/07/19
tmotsubo
2
カバーが可愛くて目に止まり、紙質が良くて手につき、内容も堅くなくて、するりと読破。元々漢方にちょっと興味があって触りは学んでいたが、陰陽理論とか漢方の作用とか、昔の中国人はエスパーか?!とツッコミ満載疑問満載だったのが、少し納得出来た。何でも薬にしようぜ新しいもの取り入れようぜ何となく効くし載せようぜの精神と、幾たびのトライ&エラー!日本人が怖気付いてるそばから中国人は驚くことをやってのけてたのがわかった笑 正しいことにしか興味がない病の現代人の心の漢方薬となるストーリーでした!2015/10/28
怜
2
お題:漢方 なゆるーいエッセイ。くすっと笑っちゃうような、やわらかな語り口で息抜き読書にもってこいでした。ゲテモノなお薬、不老不死、毒、そして現代社会に適応している最新漢方……とカバーされているトピックスも幅広く。 内容にぴったりな装丁と紙の質感も嬉しい。2015/08/08
まりり
1
中国のおおらかさ、想像力が漢方を生んだのだと感じた。漢方はオモシロい。2018/03/09