内容説明
これは新たな「文化大革命」か。「反腐敗」で政敵を次々に摘発、放逐、中華帝国再興の野望を追いながら、暗殺の恐怖に脅え、側近は「友達」で固める……。
中国最高指導者の知られざる実像と、共産党内部の暗闘に、ボーン・上田賞記者が緻密な取材で鋭く迫る本格ルポ。激動の中国情勢を理解するために必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
16
腐敗追放と言いつつライバルを死に追いやり独裁化を強める。まるで北朝鮮。ハワイから西は中国が支配するというのが本音。衝突も辞さずという中国に日本はどう対応すべきなのか。2018/10/08
ken
3
習に都合のいい表現が気になりますが、参考になります2016/01/01
Hatann
2
習近平は2013年に国家主席に任命されているが、この本は第一期の前半部分に触れられている。著者に限らず、習近平の権力闘争面を強調して、独裁を志向しているとか、お友達のみを登用しているとか批判的に描写されることも多いが、そもそもそういうところは批判されるべきものではない。習近平も決して聖人君主ではないが、もっとその政策面を評価すべきであろう。例えば、反腐敗運動が権力闘争に使われていることも否定しない。しかし古くは朱鎔基の頃から指摘されて今まで徹底できなかった施策である。そこを断行する意思を買うべきであろう。2018/04/15
波切
2
習近平は反腐敗という名目で江沢民ら過去の長老と呼ばれる権力者派閥の排除を強行。独裁を進め、権力地盤固めを実施。過去の中華繁栄を目指す。共産党の権力者や次代の有力者なども明記されているが、もう少し狭く深く共産党の権力闘争を知りたかった。2016/12/17
harmony1116
2
超大国の中国のトップがここまで個人的なつながりを重視し、内向きでいいのだろうか。これでよく、国の運営ができているのかと思うと恐ろしい。民主主義を知らない国民だからこそでしょうね。2015/11/23
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