説教ストロガノフ ネオ東京裁判 - 掟破りの逆15年戦争

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説教ストロガノフ ネオ東京裁判 - 掟破りの逆15年戦争

  • 著者名:上念司/倉山満
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2015/10発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569825830

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内容説明

「東京裁判史観」の過ちが言われて久しい。だが、日本人は自らの手で、あの戦争の真の「敗戦責任者」が誰か、自己総括してきただろうか? 本書では、誰が本当の「日本の敗戦責任者」だったのかを、ポツダム宣言から満洲事変までを順次遡る「逆15年戦争」で検証していく。どこが「ポイント・オブ・ノーリターン」だったのか。何をどうすれば、敗戦に至らずに済んだのか。どの段階で、どのような決断が必要だったのか――。浮かび上がってくるのは、(1)対外関係よりも身内の事情を優先する(2)大局観がないので、一貫した戦略などあるはずがない(3)失敗しても真の責任者は決して処罰されない(4)下手に現場が優秀なので、どんな無茶苦茶な命令でもこなすが、さらに無茶苦茶な命令が出され、戦略は最終的に破綻する……という姿である。では、誰がそういう状況に日本を追いやったのか。当時の国際状況と国内状況を踏まえつつ、大胆な議論を展開。日本の「失敗の本質」を明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘタ

31
満州事変までさかのぼりながら、あの敗戦回避のチャンスを探っている。ものすごく面白かったです。著者は結果を知っているからどうとでも言えるというご批判もあるでしょうが、だからこそこの手の分析が重要かなと。同じ轍を踏まないために、歴史のイフ、カウンターファクチュアルの議論は重要。外交は相手のあることですし、国内にもマスコミを含め、いろいろな利益が錯綜している。ですので、本書の分析は政策形成エリートの間にとどまるかもしれませんが、意義ある試みだと感じました。2017/12/22

ロッキーのパパ

24
はっきり言って、著者二人とは政治信条が大きく異なる。が、昭和の日本の戦争(著者らは大東亜戦争と呼ぶ)の結果をもたらした要因に対する認識は全く一緒だった。やっぱりきちんと歴史を読み込めば、同じ結論になるんだなと納得。最後の特攻に関する話も同感。永遠のゼロを読んで感動するのもいいけど、特攻を生み出した責任を追及することが必要だと思う。それにしても、同じ事実認識から出発して、これだけ異なる考えに至るのも面白い。2015/10/23

金吾

21
ポツダム宣言から遡り結果論を含めながら、当時の政治選択の誤りと是正の方向性及びポイント・オブ・ノーリターンを著者達が話す話です。面白い視点もあり読み物としてはいいですが、言っていることが浅薄だと感じる部分もありました。2021/09/27

出世八五郎

19
動画を対談本の形にした物。昭和大戦争の敗戦を防ぐ為に、1945年ポツダム宣言から時代ごとに遡りながらどのような方策があったかを論じた作品。倉山氏の著書を読んでいると近衛文麿の無能さは有名だが、近衛以外にもどうしようもない政治体制に開戦原因があった。他国の所為にするのではなく日本国内もグダグダであったことを認識させられ、あの戦争は防ぎようがあったが、悉く政治がそれを駄目にした亡国一直線。それは戦後日本の今も変わらないと述べる。山田風太郎も『日本人は昔から変わらない』と嘆いていた。そして敗戦責任は・・・?2017/04/23

みじんこ

12
満州事変~終戦までを、国内・国際情勢や人物に着目して逆から振り返ることにより、「この時点で何ができたか」を考える。元のチャンネルくららの動画は全部見たが、書籍版でも上念氏の特高警察と近衛を何かの間違いで突き落とすという主張は健在である(笑)。宇垣一成や石井菊次郎を上手く活用し、松岡洋右や井上準之助も良い面だけを発揮してくれていればよかったと思う。おわりにで倉山氏が述べていたが、未だに当時の日本の組織の悪しき風習を今も引きずってはいないか。戦争の悲惨さのみならず、どこで誰が判断を誤ったかも学ぶ必要がある。2015/08/03

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