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内容説明
人は死んだらどうなる? 生前に罪を犯した者は? 生まれ変わることはできる?こうした問いに、日本人なら誰でもイメージしてしまう死後の世界――“地獄と極楽”。その源流となったのが、比叡山の僧・源信が著し、末法思想に恐怖した平安の貴族社会を通じて“浄土信仰”を広めた『往生要集』である。そこには、死後に“転生”するという世界と、極楽浄土に行くための方法が詳しく書かれ、なかでも地獄のダイナミックで迫力ある描写で有名である。本書は、「酒を飲んだ者は煮えた銅を飲まされる:叫喚地獄」「六道とは?:永遠に6つの世界を巡る苦しみ」「戦い続ける鬼神の世界:修羅道」「私たちの暮らす人間世界の本質とは:人道」「念仏の利益:7種類の加護」「極楽にも待遇の差がある?」など、その壮大な生死流転の世界観を図解とともに解説。日本人に連綿と受け継がれた「死のガイドブック」から、より良き生とは何かを学ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
9
「鬼灯の冷徹」の副読本に読むといい感じ。大まかに知りたい人のためのダイジェスト往生要集なのでもっと小地獄まで詳しく知りたい人にはやや物足りないと思う。殺々処の刑罰は笑いました、なるほど白澤に堕ちろというわけです。それにしても仏教の戒律は少々厳しすぎるような訳わからんような…亀を押し潰した罪って一体?あとどこの国の坊様も煩悩は捨てきれてないのが面白い。経典にあんなこと書き残すほど夢中だったんですね。2014/06/30
大先生
8
天台宗の源信(恵心僧都)が著した「往生要集」をイラストやマンガを交えながら平易に解説した本です。日本人が地獄のイメージを共有できるようになったのは往生要集のおかげだそうです。本書でも等活地獄から阿鼻地獄(無間地獄)までの八大地獄がイラスト付きで解説されていますが、一番軽いはずの等活地獄ですら辛すぎる。獄卒に鉄棒で砕かれ、刃物で切り裂かれる…。小地獄では煮えたぎった糞の中に沈められてって…。汚い。煩悩の多い我々が往生するには、臨終の際に懺悔して念仏を唱えるしかないそうです。2024/09/28
SKH
8
地獄こぼれ話。「往生要集」2014/07/21
すのさん
5
八大地獄、六道についての説明があって、本題の極楽浄土に行くための方法と質問コーナーまで。まさに極楽浄土に行くためのマニュアル本という感じ。こんなんだったら全人類みんな地獄行きなのでは?というほどに仏教の戒律は厳しい。地獄道行きでなかったとしても餓鬼道、畜生道などの辛いコースに生まれ変わりかもしれない。こんな苦しい輪廻から抜け出し極楽に行くためにも阿弥陀仏の修行が大事なんだ!と、とても説得力があった。これを読んだら貴族たちも修行に励むよなあ。2019/02/05
getsuki
2
平安時代に書かれた「往生要集」を分かりやすくまとめた本。通常であればかなりのマニアックなんだが、某地獄の補佐官漫画がヒットしている今なら受け入れやすいか?極楽往生の方法を大真面目に語っているあたりが書かれた時代を反映していると思う。2014/06/09
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