内容説明
習近平政権はこれから最悪の事態に陥る! 止まらない株式暴落、そして天津大爆発をはじめ、各地で社会不安が拡大している。習近平政権は混乱収集のために株価操作から言論弾圧まであらゆる手段を講じているが、これまで以上のなりふり構わぬ締め付けに、政権分裂、そして国内大乱へと向かっていく! AIIBの瓦解、反日の激化、軍部の暴走、泥沼化する権力闘争の行方など、動乱が始まった中国の未来を、中国が最も恐れる2人が完全分析! 【おもな内容】●AIIBは中国主導の国際版「シャドーバンク」 ●中国共産党100周年に利用される北京冬季五輪 ●安倍談話に完敗した中国と韓国 ●中国は本当に戦争に走るか ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北本 亜嵐
13
中国をよく知っている石平氏と黄文雄氏の対談形式による著作。株の大暴落にはじまり、各地での爆発事故に国内での暴動は大国の崩壊への序章にすぎないと言う。不安定な政権、内部での権力抗争がさらにはどめがかかるかも知れない。その影響を受けるのは日本。項目ごとにまとめられ、とてもわかりやすい本でした。2015/10/02
BluePlanet
8
★4.7 2015年9月30日発行。崩壊が止まらない中国経済の実態から世界経済への影響、新シルクロード構想やAIIBといった中国が掲げる経済覇権主義の今後、習近平政権をめぐる権力闘争の最新情報からその後の展開、南シナ海や東シナ海での侵略活動の意図と軍事衝突の可能性、激化する反日政策と日本の中国封じ込め策の有効性などについて、最新のデータや歴史的背景も含め、中国研究の第一人者である台湾人の黄文雄氏と中国人の石平氏による対談本。歯切れよく明快な解説であるだけに、今後の中国の連鎖崩壊が空恐ろしくなった。2016/04/30
ぷれば
7
石平氏×黄文雄氏の対談本。両氏の共著は、習氏の政権発足以降、毎年刊行され、本書では4冊目になるという。2015年6月中旬から始まった中国株の大暴落と市場の混乱、驚きの中国政府の金融政策…経済不安から、ナショナリズムの高揚へと、ますます大国の混迷が深まっていく。先日の中台首脳会談の意味ならびに行方、そして日本への影響などを含めたアジアの予測を、是非お二人に聞きたい。2015/11/09