竹書房怪談文庫<br> 怪談実話二人衆 嫐

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竹書房怪談文庫
怪談実話二人衆 嫐

  • 著者名:川奈まり子【著】/吉澤有貴【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 竹書房(2015/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801903173

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内容説明

「嫐」と書いて「うわなり」と読むそうですよ。後釜に座った女という意味があるとか。悪い女かもしれませんね。でも、嘘つきではありません。「嫐」が語る怪談はどれも本当の話なんですよ。甘やかに酷く、じわりぬるりと嬲(なぶ)ってあげましょう(「はじめに」より)。
AV界のレジェンド、現在は小説家として官能やホラーを世に送り出す川奈まり子と官能小説家であり今回は怪談実話に挑戦した吉澤有貴。その戦慄の怪異とは……あの女が現れてから身体に異変が起きて…「血胎」(川奈まり子)、職場の同僚女性と上司との禁じられた関係、それが終わる時「無言の男」(吉澤有貴)など、冷たくなった身体に恐怖が絡みつき離れない、二人の「女」の怪談実話集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

236
怪談女子二人による実話怪談集は、掘り出し物で期待値を大きく上回る誠に素晴らしい出来栄えでしたね。川奈まり子さんの方が多作家だと思いますが、この本の出来に関しては吉澤有貴さんに軍配を上げたいですね。特に人間の狂気系の話が厭らしく相当にえげつないですよ。そちら方面が大丈夫な方でしたら大いに楽しめると思いますのでお奨めしますね。でも川奈さんは共演者の方が亡くなられる率が高く本人だけが大丈夫というのも怖いですね。『血胎(けったい)』川奈まり子:2009年の夏に映画サークルの自主制作映画で私は中学生女子と共演した。2022/04/27

HANA

54
実話怪談集。今回は官能小説家二人の共演ってことで、今までとは趣の違う作品に期待しながら読む。吉澤有貴はオーソドックスな実話怪談という感じ。実話怪談の鉄則に則った話が多いように思えた。肝試しとか廃屋とか。趣の違うのは川奈まり子の方。全て自分の体験という体のも凄いが、特筆すべきは恐怖とエロティシズムが不離の関係にあると感じさせられるその内容。「老坊守の話/憑き護」等は具体的な事は一切書かれていないにも関わらず、土俗と血と恐怖というものを味あわせてくれる凄まじい出来。ねっとりと絡み付くような文体に囚われて……。2015/07/01

あたびー

42
2015当時官能小説家だった川奈まり子さんと、同じジャンルの吉澤有貴さんが半分ずつ書いた実話怪談集。川奈さんのYouTubeで、ご親類の家で幼い時聞かされたという怪談を聞き、元ネタを読みたくなり購入。川奈さんによると、以前は自分が体験した話ばかり書いておられたのだとか。この本に収められているのはその線の話ばかりで、まあ良くまたこんなに怖い目にあったものだとお気の毒になる。ご自身曰く「憑き護」と言う、怪異を一手に引き受けてしまう存在なのではと。それはまたキツそうで大変!2022/08/18

澤水月

27
川奈まり子氏に感服! ご本人の業深さ含め、事件もの好きに超大ネタが連発!(1話目で打ちのめされ氏パートを後回しにした) ルポ的手法の古老語りなど素晴らしくて平伏したい。ただ、いわゆる心霊怪談としては圧巻のラスト老坊守の話/憑き護以外は…気のせい?も多いかもだがとにかく文章力と経験の年輪がパワフル。もうおひとかたは現代実話怪談好きに受けるのはこちらなのだろう。ただ、凄く判るがそこココに平山御大の影響が滲んでしまっていて…。上手にパスティーシュしないとツクリぽくなる危険甘美な毒。正攻法ニワトリ怪談良かった2015/05/30

シガー&シュガー

18
これは面白かった~。この二人の怖さを長く味わいたくてゆっくり読んでしまいました。女性として生まれてしまえば嫌でもわかる肌感覚とでもいいましょうか、それに満ち満ちた一冊でした。ぬるっとした手触りがどうしようもなく想像できてとてもイヤです。クゥ~、気持ち悪い!二人に甲乙つけがたいですが、先発の川奈さんに比べて吉澤さんは一般的な実話怪談のように思えたのがワナで、だんだん本領を発揮してくる吉澤さんの筆は(も)とてもコワ面白いです。あっ、川奈さんのほうが一話が長めなので、吉澤→川奈の順に読めば楽しみが長引いたかも。2017/09/24

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