内容説明
『わしズム』連載の好評シリーズ電子化!
小林よしのり苦悩す――日本のナショナリズムに火をつけ戦後の言論空間に地殻変動を巻き起こした『戦争論』から9年。日本に出現したのは「危険なナショナリズム」だった。ネット右翼、ネオリベ一派の「偏狭なナショナリスト」は小林よしのりが『戦争論』によって昂揚させた「愛国心」から生まれたのか? 日本に真のナショナリズムは育ちつつあるのか? 今回はパラオ現地取材による「日本統治論」、自らの故郷・福岡から「美しい国」を描く「パトリ(故郷)とナショナリズム」、挑戦的意欲作の「国家と結婚」、など新しいテーマが満載。さらに語り下ろしと漫画による“沖縄戦スペシャル”、ギャグ漫画「ザ・樹海」なども特別収録する。(2007年6月発表作品)
フィックス型EPUB140MB(校正データ時の数値)。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめ@暫くイン率落ちます
7
パラオへの取材を通して現地の人が日本をどう思っているかが大半の内容でしたが、後半ひめゆり学徒についてとても考えさせられました。確かに映画ではもっと病院らしかったです。実際は明かりもなく真っ暗、不衛生。言葉に詰まりました。きっと彼女たちも一緒に闘っていたのでしょう。2017/10/01
がんぞ
4
2007年6月。前半はパラオ共和国に行って『統治論』パラオのような小国では「防衛」を自国のみでするのは無理だろうが「どうせいつか近代化されるなら日本にしてもらってよかった」という感想が伝えられている。替わって支配者となったアメリカは日本によるインフラ整備をわざわざ取り壊した。後半は沖縄で先の『沖縄論』の補足。国民的一体感/青山学院大学の英語長文入試問題「語り部が居なくなった後の戦争体験の継承」というような高度の内容が出題されるとは。その一部に「正直退屈だった」という言い回しがあるのをあげつらう人が居るとは2012/06/12
すのう@中四国読メの会コミュ参加中
2
郷土愛と愛国心は違う。郷土愛は暮らしの中で培われてきたもので実感があるが、愛国心は作られたもので実感はない。郷土愛と愛国心の観念は日本人特有のものがあり、これをわざわざ欧米に合わせるべきではない。題にもあるように、パトリなきナショナリズムでは駄目なのだ。日本人は欧米の考えを手放しで受け入れるのではなく、固有の考えを尊重すべきだと感じた。2012/05/13
廿五里
1
全日本人必読の一冊。2012/08/07
ノスケ
1
前半1/4がパラオについて。ザ・樹海が面白い。2012/06/26