偕成社文庫<br> シュレミールと小さな潜水艦

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍

偕成社文庫
シュレミールと小さな潜水艦

  • ISBN:9784036527304

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

とある国の港町に暮らす白ねこシュレミールは、好奇心から桟橋にやってきた、帽子をかぶったクジラのような船に乗りこんでしまう。じつは、それは、ものを考え、イルカとおしゃべりができる最新式の小型潜水艦アルムフロッサーだった。戦闘中の爆発のせいで、ものを考えるだけでなく、ものを思うようになったアルムは、隣の国との戦争の発端になった島を沈めようとしていた。シュレミールは、小さな潜水艦と一緒に島へむかう。そこは火山島なので、ミサイルを撃ち込めば、ふたたび海に沈む。しかし、火山の爆発に巻きこまれれば、もうもどって来れないかもしれない。シュレミールは最後まで一緒に行くと決めたが、アルムはシュレミールを脱出させる。火山は海中に沈み、元の港へ帰ったシュレミールは、アルムがいつかまた、もどってくるような気がしているのだった。

斉藤洋の初期傑作を復刊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Te Quitor

11
猫のシュレミールが不意に乗り込んでしまった船。船の名は海軍攻撃型小型潜水艦U-5114アルムフロッサー、通称「アルム」。アルムは電子頭脳を持ち「考え」「思う」ことが出来る潜水艦だ。アルムは思う。何とか戦争を終わらせたい。はてさて・・・というお話。目の付け所が良い作品だ。平和・戦争って何なんだろうね。2015/02/01

まぁみ

6
面白い。動物としゃべれるコンピューターが出来るといいのに。かたつむりの形をしたマイコン付き掃除機!まるでルンバ(笑)。アルムとシュレミールの再会物語を切に希望します。2012/05/03

バジルの葉っぱ

6
心をもつようになった潜水艦と猫が、人間の戦争をやめさせるために命をかけて戦う。本書は20年以上も前に書かれたものの復刊ですが全く古びていないだけでなく、今の私たちにも啓示を与えてくれるような物語。つまりそれはあいかわらず地球のどこかしらで人間たちが互いに殺しあう憂うべき世がいまだ続いているということ。「動物としゃべれるコンピューターが平和のために使われる日」が、早くくるといいな。 2011/08/17

バッタ

2
表現や登場人物の心理など、やはり児童向けっぽい感じですが、ストーリーは大人でも読める、なんてレベルではなく十分楽しめました。児童文学も馬鹿にできないなぁ、と改めて思いさせられた作品でした。2013/06/30

onion

2
「イーゲル号航海記」の元ネタかと思って読了、意思をもつ潜水艦アルムが人間らしく、優しい。潜水艦ものの固苦しさがなく、爽やかなストーリー。2012/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3333018
  • ご注意事項

最近チェックした商品