内容説明
講談社+α文庫「闇モノシリーズ」復活第一弾! 関西アングラ人脈とマネーが銀行、芸能人、スポーツ界を侵食するさまを赤裸々に暴く! 吉本興業とアングラ人脈、山口組のカネ、島田紳助事件、地下経済に流れる黒マネー、関西闇社会の怪紳士たちの実態を、敏腕大阪府警担当刑事の視点から生々しく暴いたベストセラーが待望の文庫化! いまもっとも裏社会に鋭く斬り込む気鋭のノンフィクションライターだから書けた傑作ルポ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
71
芸能、格闘技興行、銀行などとの暴力団との関わりを書いた本書であるが、まず第一に実名が出すぎではと思うくらいであり、芸能やボクシングは衝撃的であった。島田紳助の引退の裏側などは全く知らなかった分新鮮であったし。なんといっても大阪マル暴刑事達の心身含めた強さはすごい。2016/02/15
yumiko
60
大阪府警捜査四課、通称マル暴刑事に取材した裏社会事件ルポ。芸能界、スポーツ界、不動産業界、金融界…暴力団の力の及ばない業界はもはや無い?桁違いの資金が動くところは、漏れなく彼らが絡んでいるようだ。今は暴力団担当部署には、財務専門官という経理のプロを置いているという。もはや任侠などとは程遠いことがこのことからも分かる。面白かったのは捜査に際しての銀行側ののらりくらり。まさに「お主も悪よのう」の世界だ。でも正直捜査秘録ってほどでもないような…。週刊誌の連載物ということもあって、ちょっと誇大広告気味だったかも。2017/06/01
緋莢
17
暴力団との親密交際を認め引退をした島田紳介、山口組直系組織である極心連合会の事務所に相談役という名札が堂々とぶら下げられていた渡辺二郎、インサイダー取引の疑いもあったが、捜査が不発に終わったセコムの株取引etc芸能人やスポーツ選手、実業家と裏社会の繋がり、動く巨額の金。関西闇社会の実態を、敏腕大阪府警暴力団担当刑事の視点から描き出す。2016/10/12
けんけんだ
7
元大阪府警暴力団担当刑事に取材した内容で書かれている。美空ひばりの頃から島田紳助までの芸能界と暴力団との関係とか、ボクシング、相撲とかスポーツ興行と暴力団との関係とかがよくわかった。2015/11/08
スプリント
7
この手の本はどこからどこまでが真実かを考えながら読むと楽しいです。裏社会と持ちつ持たれつだった世界のうち、芸能界とスポーツそして金融の裏話が満載です。あとは政界について触れられていれば完璧でしたね。2015/11/07