内容説明
思い出すのもいやなほど、世にも恐ろしい怪談の真実とは? 売春防止法が撤廃されたら? きつねと化かしあいを繰り広げた紳士の正体は? ――などなど。笑いあり、恐怖あり、しみじみと胸に迫る切なさあり。壮大なテーマを追い続けた著者の、ひと味違うショート・ショート作品。ごく身近な生活の断片から社会の矛盾やおろかさを見いだし、それらを軽妙、滑稽、皮肉な筆致で鋭く衝く、異色のショート・ショート35編を収録。小松左京ライブラリによる書き下ろし解説つき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
42
小松氏のSSを読むことは実は苦痛である。それは星新一という巨匠と同年代であるからだろう。でも、この作品集には、表題作、「胎内めぐり」「たたり」「牛の首」「白い部屋」などの佳作が収められている。ただ、とび抜けるような傑作がないことは事実。でも、小松左京ファンを自認するなら読むべきだ!2011/12/29
猫丸
17
基準が筒井康隆であるのは小松左京には失礼この上ないのだが、このショートショート集はかなり筒井色が強い。導入が非常に叙情的な「きつね」「沼」「夏の終わり」「野の仏」が印象的である。でもオチは小松左京なんだなあ。「理に落ちる」というと貶すようで心苦しい限りなのだが、やはり読後にニヤリというテイストに落ち着く。何というか、週刊誌の1ページにおさまって鉄道移動中のサラリーマンが一服するような(伝われー)。この系統のベストは「牛の首」。好みの一編は「工事」。1時間で読めます。2020/04/28
すす
3
1話2分くらいの短編集。 ついつい読み進めてしまう。 全てが面白い訳ではないけど、イマイチだったら次はどうかな?で読み進めるし、面白かったら当然、次の話も読む。 結局、ついつい読み、そして終了。 全体的には…まあ読んでも読まなくてもどちらでもよい、って感じでしょうか。 気に入った話が幾つか有れば、それで上々。2024/08/17
ak
2
左京短編大好き。お洒落。readerに入ってるで。2016/02/23
洪七公
1
読了1984/01/16
-
- 電子書籍
- MADURO(マデュロ) 2021年7…
-
- 電子書籍
- ナイフみたいにとがってら4 反抗期終わ…
-
- 電子書籍
- HiVi (ハイヴィ) 2018年 5…
-
- 電子書籍
- 豪放ライラック 1巻 ガムコミックス