内容説明
浦島太郎のお伽話は、誰でも知っているに違いない。でも、ここに出てくる太郎はひと味もふた味も違います。たくましい海女たちにいじめられ、浦島太郎は極度のおんな恐怖症にかかっている。それもそのはず。太郎の悩みはかなり深刻。理由は、ひとなみはずれた「あれ」の短さ小ささお粗末さのせい。医者にたのめば銭がかかるし、もういっそ、死んでしまいたい……。そんなある夜、声がしてふと目覚めると、股ぐらに巨大な「倅」がそそりたち、昼間助けられた亀からのお礼だと言う。さあ、巨大な息子の持ち主になった太郎が向かった先は――?! 奇想奇抜、ユニークな視点と鋭い風刺で描く、小松左京の芸道小説集! 書き下ろし解説つき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
karatte
14
異色短編集。どのくらい異色かというと、SF色が皆無に近い。小松左京の作品で、である。しかしそれで面白さが減じるかというと全くそんなことはなく、芸道小説4編に女シリーズと戯曲とホラーが各1編ずつ、文章力の高さは言うまでもないし、読みどころは多い。特に最後の「石」は、人に勧めるのも躊躇われるほどのその心理的不快感に、幾度も戦慄させられた。2018/07/04
あつべよしき
4
小松左京はこんなものも書いていたのかという驚き。性にまつわる話が多かったが猥雑どころか上品というか地に足がついた感じがありなんだか大人だなぁと思った2020/08/12
洪七公
1
読了1984/03/31
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