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内容説明
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20世紀、急速に進化・発展したコンピュータの世界。コンピュータに計算させるためのプログラム、その基になるアルゴリズムの理論が誕生した。アルゴリズム、そして計算量の理論から生まれた「多項式時間(P)で解ける」とは。そして、「非決定性多項式時間(NP)で解ける」とはどういうことか。ミレニアム問題の1つ、現在でも未解決の数学の難問を、コンピュータの歴史からさかのぼって説明します。(ブルーバックス・2015年9月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
7
コンピューターは詳しいので、高速読み。ハルトマニスの「全員攻撃」発言が、この問題の難しさをあらわす。私の予想では、近いうちにインド関連が解決するだろう。さて、野崎先生が、本書を書くきっかけになった「一般向けの、実にひどい解説書」を探してみるか。2018/10/13
Satoshi
5
PNP問題についての解説書かと思えば、前半は計算機科学の説明に費やされており、少し期待外れ。NPについて、少し解った気になれた。2020/02/09
とりもり
4
他の暗号本で「P≠NP」問題に興味を持って読んでみたが、あまり良い本とは言えなかった。先ず、前半部分が冗長過ぎて、肝心の「P≠NP」問題の解説が詳しいとは言えない。正直、半分程度は著者の趣味の記述で、本題の理解には不要という気がする。それなら、本題の解説をもっと充実させて欲しかったというのが、偽らざる感想。この問題には関心があるが、がっつりロジックを追って理解するほどの時間はないので、もう少し手頃な本はないかな〜と思う。★★☆☆☆2016/01/21
トルネードG&T
3
アルゴリズム(プログラミング)における計算速度の目安となる「計算量」がどの程度であるのか、という学問領域における「まあまあ早く問題」と「そこそこ早く解ける問題」の差を求めようとする話。本文内で難易度わけがされており初心者は難しい部分を読み飛ばしてざっくりと内容を理解でき、上級者はある程度踏み込んだところまで理解を深められるような構造になっている。肝心の「P≠NP」の話は前書きで筆者も宣言しているようにほんの一部で大部分はそこに至るまでの前提知識の紹介となっているためざっくりとアルゴリズムについても学べる。2016/03/06
まえぞう
3
有名な問題のひとつで、何のことかわからなかった話の概要が何となく理解できました。コンピューターサイエンスでは重要な話しなんでしょうが、説明は抽象的でついていくのが大変です。2016/01/09