内容説明
ポストに入っていた一枚のビラ。「家事力、主婦力、主夫力を発揮させましょう」夫と結婚して十五年。家事が、「力」だなんて！ 美菜子はビラに導かれるようにハウスキーパー事務所を訪れると、いきなり実力を試されることに。そこへ電話が鳴った。常連客で作家の那須河先生が、死ぬしかないほど家がぐちゃぐちゃだという。ユニフォームを渡され美菜子もチームメンバーと共に急いで那須河宅へ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
70
自分に全然自信が持てない、反抗期で思春期の娘を持つ普通の主婦が、濃いキャラが揃うハウスキーパーの会社【team TK】の一員となり仕事に奮闘しながら、事件にも巻き込まれるというお話。部屋もキレイになり事件も解決でスッキリ！次作もあるので楽しみ。2020/09/24
ゆきちん
59
引っ込み思案の専業主婦、美菜子が『主婦力を発揮させましょう』というチラシに誘われてドアを叩いたハウスキーピング会社『teamHK』いきなりの実地採用試験で即戦力として採用され、小さな自信とやりがい。でも、この本はお仕事小説というより、ミステリー。行った先で小さな『何か』があり、チームのみんなと顧客の売れっ子作家、那須河で推理していく。主婦が働くということ、ハウスキーピングの仕事、謎解きと要素が詰まってて甘いだけじゃなく楽しめます。2017/10/10
はつばあば
53
あさのさんが好きで大概のモノは読んでいると思っていたのにこの作品は知らなんだ。2015年と言えば孫も二人目ができたり、母の介護なりであさのさんとは遠ざかっていた時期かも。専業主婦をしていても主人公の美菜子さんのように掃除や料理に堪能な主婦ではないし、それを仕事にするほどの事も出来ないと思っていたのに私にもそういうお話を50代で頂きと言っても個人様、高校の時の先生のお家に。学生時代にはホウレン草のバター炒めもよう作らんかった女をようまぁ使ってくれはると思ったら「介護も含む」でした。今は私がお願いしたいです。2022/06/14
真理そら
50
シャーロット・マクラウドあたりのコージーミステリを楽しく読んでた頃を思い出した。この作品の場合は日本モノなので家事について勉強になる。特に窓ふきについてはさっそく実践したくなる。2020/01/04
のんちゃん
45
美菜子は口下手で引っ込み思案、それ故、他人や家族からも軽んじられている。その彼女が一念発起し家事代行業の職に就く。勤めた会社はTeam・HK。個性派揃いのメンバーと美菜子は働く様になり、その仕事先で事件に巻き込まれる。それを美菜子と社の代表日向、顧客の推理作家那須河で解決していくコージーミステリー。掃除というものの持つ意義を解説の大家博子さんが見事に記されている。本文より解説の方に惹かれた一冊だった。あさの先生の現代物はお初。このシリーズも続編があるので読みたい。日向の来歴に謎がありそうで知りたい。2022/02/12
