創元推理文庫<br> 四人の署名【深町眞理子訳】

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創元推理文庫
四人の署名【深町眞理子訳】

  • ISBN:9784488101190

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内容説明

自らの頭脳に見合う難事件のない無聊の日々を、コカインで紛らわせていたシャーロック・ホームズ。唯一の私立探偵コンサルタントを自任する彼のもとを、美貌の家庭教師メアリーが訪れる。彼女の語る事件は奇妙きわまりないものであった。父が失踪してのち、毎年、高価な真珠を送ってきていた謎の人物から呼び出しの手紙がきたというのである。ホームズとワトスンは彼女に同行するが、事態は急転直下の展開を見せる。不可解な怪死事件、不気味な〈四の符牒〉、息を呑む追跡劇、そしてワトスンの恋……。忘れがたき余韻を残すシリーズ第2長編。/解題=戸川安宣、解説=紀田順一郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

101
<マンスリー・ホームズ>「四人の署名」 ホームズの嗜好のかなりキワドイ描写から始まる。ボクシングの腕前、変装の達人ぶりもここで披露されつつ名探偵像が固まって行く初期の名作。何といってもワトソンの微笑ましいラブストーリーが縦軸の陰惨な復讐劇に良いアクセントになっている。後にクリスティーが名探偵の相棒の恋愛を早々にリスペクトしているのが良く解る。ドイルの筆運びはスピーディーで、設定や表現のちょっとした不具合(現代からみて)も、ほとんど気にならないと言って良い。英国史の重要な一幕、セポイの乱への記述も興味深い。2019/02/02

しゅてふぁん

58
メアリー登場!ホームズを題材にしたドラマや映画、漫画や小説などから登場人物だけは知ってるので、シリーズを読んでいて新たな人物に会えるのが嬉しい♪これも原作を読む楽しみの一つ☆うーん、ホームズはやっぱり短編のほうが好きだなぁ。2019/05/25

54
冒頭からホームズがコカインを使用しているのにはちょっとビックリしました。当時はまだコカインも規制されていなかったみたいで、平気で七パーセントの溶液を無数の針跡がある腕に注射するホームズ。私が考えるにもう立派なコカイン中毒ですね。それもこれもホームズの退屈しのぎと言ってしまえれば良いのですが。。。ストーリーは細かい章立てはあるものの大きく分ければ事件の解明と犯人の告白という感じでした。寧ろ、犯人の告白の方が私的には面白かった。ああ、それからワトスン博士の突然の結婚ねw2023/11/06

しゅり

47
謎に満ちた遺産、消えた人物、そして「四つの署名」。ホームズとワトソンの名コンビが、ロンドン街からテムズ川の追跡劇へと展開するスリリングな事件に挑む、シリーズ第2弾。「ありえないことをぜんぶ排除してしまえば、あとに残ったものが、どんなにありそうもないことであっても、真実にほかならない」この名言のとおり、ホームズは鋭い観察と論理で不可解な事件の真相に迫っていく一方、ワトソンは“真の宝”ともいえる存在を手に入れる。ホームズの冷静な推理と、ワトソンの人間味ある視点の対比が魅力的でした。面白かったです。2025/08/01

かさお

41
ホームズの類稀なる観察眼と論理的思考に惚れ惚れする一冊。ミステリを読んだというより、古き良き時代の冒険活劇でハラハラドキドキを楽しんだ、という感じ。昔読んだ宝島やシンドバッドの冒険を思い出す。冒頭でいきなり ホームズが麻薬を吸っててビビったが、あの時代ではエナジードリンクのようなものなのよね😅焦ったわ〜。それにしても、変装、麻薬、運動神経抜群、人たらしというか交友関係めちゃ広いし、ほんとホームズって、ちょっとしたスーパーマン✨ワトソンが恋に落ちやすいのを冷めた目で見てる対比がこれまた面白い。良いコンビだ 2023/06/01

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