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内容説明
「西武の天皇」と呼ばれた堤康次郎。東京西郊で精力的に鉄道事業を展開し、沿線には百貨店やスーパー、遊園地を建設。公営団地も集まり、「西武帝国」とでも呼ぶべき巨大な文化圏を成した。しかし堤本人の思想と逆行するように、団地は日本共産党の強力な票田となり、コミューン化した「赤い病院」さえ現れた。もうひとつの東京、もうひとつの政治空間でなにが起きていたのか――。※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
53
我が国の高度経済成長期に、親米反共主義の堤康次郎の意思に反して、西武鉄道沿線で開発された団地を中心にソ連的住宅と共産主義が台頭していく様をあぶり出していく本書。スターハウスという建物の斬新さはその後は姿を消し、画一的な4~5階建ての集合住宅での公団住宅が造成され、そこには中間階級が入居したことにより、公の住民福祉が満足されない問題を顕在化させることになったことが、よく理解できた。もしかしたら日本人は、江戸の昔から社会主義的思想から抜け出せなかったのかも知れない。2020/08/27
そうにゃん
20
平成27年4月購入。西武百貨店売却に際しセブンアイが梃子摺っていたのを見て背景を深く知りたく再読。著者もこの件をラジオ番組で解説をしてた。経験・足での調査や機関紙等文献から当エリアの戦後史の「下部構造」が鮮やかに浮び類のない研究成果となっている。西武と東急、西武線と中央線、秩父と箱根、康次郎と清二、比較対象を掘下げるだけでもで各1冊著書ができそう。今回のストも書内の運賃改定反対も単に「ごね得」と見えてしまうが、多くの論点がある本書は資本の論理に抗えなかった西武の末路を予見していたのかも。令和西武論も希望。2023/09/09
やなぎ
14
レッドアローとスターハウス。どちらも僕の大好物。西武新宿線沿線に住んでいたこともあり、タイトルにつられて買って、見事に裏切られた。サブタイトルにある通り、思想の話がメインで、レッドアローもスターハウスも殆ど関係なかった。K産党がいかにして勢力を拡大していったかが、熱く語られている。何度も読むのを止めようと思ったくらい。止めるのは負けた感じがしてイヤなので、気合いで読んだ。でも大丈夫、感化されることはない。50点。半分は僕の優しさ。2021/07/02
オザマチ
13
再読。インターネットによる新しい繋がりが前面にでた時代に読むと、(良くも悪くも)こんな時代があったんだなぁという気分にさせられる。2022/12/16
オザマチ
13
私にとって西武鉄道の沿線は馴染み深いので読みました。こんな歴史があったんですね。2016/02/06




